NHKは4日、演出家で俳優の宮藤官九郎が脚本を手がける来春からの朝の連続テレビ小説のタイトルを『あまちゃん』と発表した。東北・北三陸の小さな田舎町を舞台にした“人情喜劇”で、最北端の海で海女さんを目指すヒロインが、やがて地元アイドルから全国区のアイドルに挑戦する挫折と奮闘を描く。 ドラマの舞台は架空の田舎町だが、ロケは主に岩手県久慈市で敢行。明治以来、久慈市小袖地区で素潜り漁を続ける“北限の海女”は「日本最北端の海女さん」と言われる。遠洋漁業に出た夫を待つ女性たちがウニなどの海産物を捕獲し、高度成長期には町おこしの一翼を担うなど全盛期は100人を超える海女が活躍していたという。周囲を厳しい山に囲まれ交通手段もなかった町には1984年、三陸鉄道が開業。住民一体となって“町おこし”を進めた歴史があり、陸中海岸国立公園にも指定された、ローカル鉄道が走る美しいリアス式海岸の風景を届ける。 現役の海