「朝日 健康・医療フォーラム2019」が2月3日、東京都千代田区のJPタワーホール&カンファレンスで開かれ、便秘の治療と予防などについて専門家が解説しました。当日の様子を、3回に分けて紹介します。今回は中島淳さん(横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室主任教授)による講演の模様です。 ◇ 便秘で悩んでいるのは、若い世代では主に女性です。ただ、60歳を超えると急速に患者数が増え、70代後半で男女が逆転します。加齢などで腸の動きが弱くなることが原因です。 子どもの便秘も増えています。原因の多くは、トイレに行くのを我慢してしまっていること。便が出ないと食欲がなくなり、栄養障害で筋肉が少なくなったり、骨がもろくなったり。元気もなくなります。 注意して欲しいのが血圧との関係です。若い人はトイレでいきんでもそんなに血圧が上がらない。しかし、50歳を超えるといきむだけで血圧が30~40ぐらい上がります。