初音ミク、復活した「子猫のパヤパヤ」〜「元祖・ボカロP」が残した足跡(下)奇跡の3カ月(10) 覆された「オリジナル曲は流行らない」の常識 丹治吉順 朝日新聞記者 「元祖・ボカロP」が残した足跡(上)〜初音ミク、奇跡の3カ月(9)から続く 初音ミク最初期のお祭り「初音ミクが来ない?来た?」シリーズが大団円を迎え、「元祖ボカロP」となった後も、ワンカップPさんの人気は衰えなかった。ワンカップPを略した「わP」という愛称も定着した(なお、略称についてご本人は「わP」でも「ワP」でもどちらもでよいとのこと。「過去に誤解させる発言をしていたら申し訳ない」と語っていた)。 ワンカップPさんが、初音ミクのブームがさほど続かないと予測していた理由の一つは、既存曲の替え歌やパロディで終わり、そうしたネタが出尽くしたら飽きられるだろうと考えていたことだ。 覆された「オリジナル曲は流行らない」の常識 ところが