2008年にインターネット上での動画公開を開始して以降、これまで5枚のアルバムをリリースしてきたボカロP/プロデューサーのDECO*27。彼が通算6作目となる最新アルバム『アンドロイドガール』を完成させた。 この作品は、彼が自身の作品にかかわるクリエイターを集めて設立した新会社「OTOIRO」を立ち上げて以降初のフルアルバム。一度は動画投稿をやめようと考えた2013年を経てリリースされた2014年の『Conti New』や2016年の『GHOST』といった近作の流れを汲みつつも、そこに新たな音楽要素を加え、これまでの集大成とも言える作品を完成させている。前作からの歩みや、新会社を設立したことで『アンドロイドガール』の制作に起こった変化、そして彼がつねに寄り添い続けてきたボカロシーンや初音ミクについての思いを語ってもらった。(杉山仁) “OTOIRO”設立で大きく変わった制作環境 ーー新作の