歌声合成ソフトから生まれた仮想アイドル「初音ミク」は今や日本のポップカルチャーの中で一定の地位を占めており、海外にもファンが多い。 会員制交流サイト(SNS)を通じて集まったメンバーで構成する任意団体「ソーシャル・メディア衛星開発プロジェクト」(SOMESAT=サムサット)は、初音ミクをデフォルメしたキャラ「はちゅねミク」の人形を宇宙に打ち上げ、ネギを振らせるというユニークな取り組みを進める。ネギ振りの動作を軌道上で撮影し、画像データをネット上で流そうとしている。 任務を遂行するのは1辺10センチメートルの立方体で質量は1キログラム以下の超小型衛星「サムサット01」(仮)。現在、10人弱で開発に取り組む。他の衛星に相乗りできるロケットを探しており、2022年までの打ち上げを目指す。 開発が始まった10年ごろは、はちゅねミクのネギ降りがネット動画で流行した時期と重なる。動画のアップロード競争