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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (55)

  • 反出生主義という人類滅亡のミーム - シロクマの屑籠

    ※この文章は、黄金頭さんへの返信のかたちをとった、私なりの反出生主義についての考えをまとめた文章です※ blog.tinect.jp こんにちは黄金頭さん、p_shirokumaです。拙著『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』をお読みくださり、ありがとうございました。今回私は、どうしてもこのを読んでもらいたいブロガーさん数名におそれながら献させていただきました。受け取ってくださったうえ、ご見解まで書いてくださり大変うれしかったです。 『人間はどこまで家畜か』を黄金頭さんに献したかった理由は2つあります。 ひとつは、黄金頭さんが書いたこのブログ記事のおかげで『リベラル優生主義と正義』に出会えたからです。 リベラル優生主義と正義 作者:桜井 徹ナカニシヤ出版Amazon 今は8000円台で推移していますが、一時期、このには30000円ぐらいのプレミアがついていま

    反出生主義という人類滅亡のミーム - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2024/03/02
    反出生でなく出生主義が「虐殺の文法」では。人は生まれたら必ず死ぬので、この世に出生する人が増えたら死者も増える(虐殺)。社会が自らを存続させるために人を操るミームが出生主義。これが弱まったので少子化に。
  • 「無限労働中年になれた」が勘違いだった話 - シロクマの屑籠

    年齢とともに気持ちが変わり、ライフステージも変わる。すると、生活や趣味や働き方も変わる。そういうことに関心をずっと寄せていた私にとって、2023年という時は「オレ、無限に働ける中年になれたのでは?」と思える一年でした。 その気持ちを書いたのが『50歳が近づいてきた中年の人生は「香車」のよう』というタイトルの、books&appsさん向け文章だったのですが、12月も後半になってきて、だんだん「香車」やってられなくなってきまして。 blog.tinect.jp 上掲リンク先を書いたのは11月の後半ぐらいで、その頃はまだ仕事やミッションに全力投球を続けていたんですが、12月に入って疲弊してきて、年の瀬に入って「これじゃ身体かメンタルのどちらかがぶっ壊れる」と思って全力投球モードをやめました。で、全力投球モードをやめて最近は何をしているかというと、宇宙探索です。 2020年に紹介記事を書いたことの

    「無限労働中年になれた」が勘違いだった話 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2023/12/28
    直観的に把握可能な無限は真の無限ではない。
  • 適切な言葉遣いは、身を助ける防具にも敵を排除する武器にもなる - シロクマの屑籠

    blog.tinect.jp 上掲リンク先の文章は「適切な言葉遣い」の重要性について書かれたものだ。混同しそうな言葉のひとつひとつを丁寧に、面倒くさがらず、厳密に選択していく必要性が経験談とともに紹介されている。 だが上司は、非常に言葉にうるさかった。 例えば「問題」と「課題」のちがい。 これは専用のテキストまであり、「絶対に混同して使うな」と教えられた。 これはのちに、小難しい議論を好む人ほど 「問題」じゃない、「課題」だ と強く主張することが結構多く、「厳密に教えてもらっていてよかった」と強く思った。 あるいは「失敗」と言うな、「成長ネタ」と言いなさい、とも言われた。 正直なところ、「馬鹿馬鹿しい」と最初は思った。 小学生じゃあるまいし、「失敗」と言って何が悪い、と。 しかし、「失敗」の発表の場で、誰が発表したいと思うだろうか。 社長が「成長ネタ」を披露してください、とコンサルタントに

    適切な言葉遣いは、身を助ける防具にも敵を排除する武器にもなる - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2021/09/17
    メタメッセージの問題は「意図に関係なく付随してしまう」ことで、操作する努力は必要だと思う。goldheadさんのブコメは「レトリック批判」という古来のレトリックに過ぎず、SUUMOに寄稿した人が居場所がないわけない。
  • 男性性欲が医療によって管理される未来 - シロクマの屑籠

    この文章は、先週twitterでつぶやいた話をブログ用に書き直したものだ。もっと長文でまとめてみたい、と思ったからだ。 「賢者タイムは生産的」→「というより、男性性欲のあれって認知や行動の障害では?」 「賢者タイム」というインターネットスラングをご存じだろうか。 賢者タイムとは、男性が射精後に性的関心がなくなり、冷静になっている状態を指す言葉だ。賢者タイムがあるということは、いわば愚者タイムとでもいうべき時間もあり、男性、とりわけ若い男性はしばしば、性欲や性衝動によって冷静さを失う。そして生産的でも合理的でもない行動、たとえば普段は欲しいとも思わないポルノグッズを衝動的に買ってしまったり、向こう見ずな行動をとってしまったりする。 だから若い男性のなかには、冷静さを取り戻すために、ほとんどそれが目的でマスターベーションを行う人すらいる。 「睾丸毒」というネットスラングも過去にはあった。これも

    男性性欲が医療によって管理される未来 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/11/03
    男女限らず、性欲と認識されてない「恋愛」が厄介で、脳が沸くために非理性的になるし、性的な親密さは暴力と支配に傾く。恋愛を消す薬が必要だ。子作りは、くじ引きでカップリングすればいい。
  • 2020年から見たエウレカセブン、良さ・しんどさ・わからなさ - シロクマの屑籠

    TVシリーズ 交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX2 (特装限定版) 発売日: 2017/09/27メディア: Blu-ray 2020年の夏アニメにはあまり指が動かず、『放課後ていぼう日誌』と『ゼロから始める異世界生活 第二期』ぐらいしか見ていなかった。で、アマゾンPrimeを眺めていたら『交響詩篇エウレカセブン』が配信されていたので、これを見ることにした。 『エウレカセブン』は2005年にオンエアされた頃から自分の好みではない作品だとわかっていて、避けていた。オタクたるもの、自分の好きな作品と嫌いな作品はおおよそわかるべきで、好きな作品にこそ時間を費やすべきだと当時は思っていたからだ。いや、今だって当はそうだと思っている。話題の作品を追いかけたりジャンルの系統的理解のために作品を見たりするのは、来、サブカルや批評家のやることであって、オタクは自分の好きなものを知り、好き

    2020年から見たエウレカセブン、良さ・しんどさ・わからなさ - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/10/10
    当時、「カノジョが出来ないやつには、世界は救えない」というメッセージを受け取ったので、俺にとっては「ボーイミーツガール」とはまったく異なる作品。
  • 『「育ちがいい人」だけが知っていること』が売れる社会に逃げ場なし - シロクマの屑籠

    「育ちがいい」とトクして「育ちが悪い」と損をする、この社会の現実(熊代 亨) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) リンク先の文章は、マナー書『「育ちがいい人」だけが知っていること』が30万部を売り上げるに至った現状を踏まえて、いまどきの不平等、いまどきの格差について記したものだ。 「育ちがいい人」だけが知っていること 作者:諏内 えみ発売日: 2020/02/20メディア: Kindle版 「育ちの良さ」とみなされ、実際、生育環境をとおして親世代から子世代へと世襲されるマナーや礼儀作法にもとづいた所作のひとつひとつが、いまどきの複雑化した能力主義(ハイパーメリトクラシー)のもとでは、逐一点検される。 たとえば就活生や婚活希望者は、そのことをあらかじめ知ったうえで就活や婚活に臨むから、自分自身の振る舞いを点検し、マナーや礼儀作法にかなった振る舞いをしようとする。「育ち」が良く、もともと礼

    『「育ちがいい人」だけが知っていること』が売れる社会に逃げ場なし - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/10/02
    「育ちの良さになんか負けない!」→「育ちの良さには勝てなかったよぉ…(アヘ顔ダブルピース)」
  • 少子化の根っこにあるのは資本主義・個人主義・社会契約の浸透だと思う - シロクマの屑籠

    BBCジャパンで、「世界じゅうで出生率が下がっていく」という話題を見かけた(以下参照)。 世界の出生率、驚異的な低下 23カ国で今世紀末までに人口半減=米大学予測 - BBCニュース 少子化は、ヨーロッパ諸国から東アジアへ、次いでそのほかのアジアへ、やがてアフリカへと広がっていくとされている。また少子化そのものが問題なのではない。リンク先で問題とされているのは「あまりにも急激な少子化」だ。 IHMEの研究による予測は次の通り。 ・5歳未満の人口: 2017年の約6億8100万人から2100年には約4億100万人へと減少 ・80歳以上の人口: 2017年の約1億4100万人から2100年には約8億6600万人にまで急増 マリー教授は、「巨大な社会的変化をもたらすだろう。私には8歳の娘がいるので、世界がどうなるのか心配だ」と付け加えた。 とてつもなく高齢化が進む世界で、誰が税金を払うのだろうか

    少子化の根っこにあるのは資本主義・個人主義・社会契約の浸透だと思う - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/07/18
    「子を持って一人前」という社会的抑圧と、戦争や疫病など死の恐怖なしに人口を維持できた社会はないのでは。
  • 男性役割、いや、競争社会や上昇志向から「降りる」ことの難しさ - シロクマの屑籠

    https://anond.hatelabo.jp/20200507171805 「男性の役割から降りても救いはない」という匿名ダイアリーの記事を読み、早口で喋りたい気持ちになったので書いてみる。 筆者は男性役割から降りた・障害者となった、と記しているが、この「男性役割」という言葉を「競争社会」や「資主義的上昇志向」に入れ替えてもほとんど文意は損なわれないか、むしろそのほうが似合っているようにも思える。 というのも、いまどきは男性だけでなく女性も、他人に選ばれるため・良い収入を得るため・より良いポジションを得るために公私を問わない競争のただなかにあるからだ。直接お金に換算できないものも含め、バリューを求めて人々は競争し、その競争を生き抜くよう訓練される。幼稚園や稽古事に通う幼少期も、学力やモテをめぐって競争する思春期も、社会に出た後も、だいたいそうだ。 女性には「競争社会」や「資主義的

    男性役割、いや、競争社会や上昇志向から「降りる」ことの難しさ - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/05/09
    「人間としての役割・成長・成熟」を諦めない限り降りられない。太古の昔から「仙人」になるしかないと相場が決まっている。
  • 「こわいのは、コロナより世間」 - シロクマの屑籠

    私の交際範囲のなかでは、こんな言葉が流行っている。 「こわいのは、コロナより世間」 高齢者や基礎疾患を持っている人にとって、COVID-19は命にかかわる疾患だ。とはいえ私の年齢、私の子どもの年齢なら、これが命取りになる可能性はそこまで高くない。この病気よりも恐ろしい病気なんていくらでもある、という気持ちを持っている。 それより、感染したときの社会的・世間的インパクトのほうが恐ろしい。 私自身が感染したらどうなるか、想像してみる。 職場は大変な混乱に見舞われるだろう。一人のCOVID-19感染者が出たら、私の部署、私の職場はだいたい機能不全に陥る。だいたい機能不全になった職場の噂は、あちこちに伝わっていく。「あの会社でコロナが出た」「あそこの支店が閉鎖された」といったかたちで街じゅうが知ることになる。ひとつの職場の機能不全は、ほかの職場にも機能不全を波及させていく。だから、うまく言えないの

    「こわいのは、コロナより世間」 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2020/05/03
    見よ、これが日本の「集団免疫」だ。
  • 「コツコツ努力する」への違和感、あるいは反発 - シロクマの屑籠

    anond.hatelabo.jp goldhead.hatenablog.com 二人が書いた二つの人生を立て続けに読み、何か書きたくなった。 私の脳内で最近渦巻いている何かが出かかっている。 うまく書けるだろうか。 *    *    * 「底辺を這うおれには努力というものがわからない」を記したgoldheadさんには、文筆の才能があると私は思っている。ところがgoldheadさんはコツコツと努力を積み重ねることができなかったか、やらなかった。できないとやらないは、ある程度は重なるが、ある程度は別の問題でもある。ともあれ、自分自身の能力や才能を、努力をとおして「社会化」することにgoldheadさんが長けていなかったことだけは間違いないだろう。 対照的に、「追いつけ追い越せ」を記した匿名筆者さんはコツコツと努力を積み重ねることには長けていて、学歴に勝る同輩たちを追い越してしまった。 匿

    「コツコツ努力する」への違和感、あるいは反発 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2019/12/02
    純金積立てコツコツ、プラチナ積立てコツコツ
  • 「分断」するのが当然な社会と、その背景 - シロクマの屑籠

    diamond.jp アメリカ大統領選挙でトランプ氏が次期大統領と決定してから、やたらと「分断」という文字を見かけた。 私はトランプ氏が大統領になるとは予想していなかったから、選挙結果に驚いた。しかし、アメリカ社会が「分断」している、ひいては、日でも「分断」が起きているということは知っていたし、みんなも知っているんじゃないかなぁと思っていた。 そもそも、選挙戦の最中から「分断」を示唆する兆候はみえていたはずだ。「分断」があればこそ、史上最低といわれる選挙戦が繰り広げられたわけだし。 しかし、命視されていたヒラリー氏が敗れた後、ようやく、または久しぶりに「分断」を意識した人も多かったようだ。少なくとも、幾つかのメディアにはそのような論調が滲んでいた。このことは、「分断」に気づかないまま日常生活を送れるか、見て見ぬふりをしながら日常生活を送れるような素地が、アメリカ社会や日社会に存在して

    「分断」するのが当然な社会と、その背景 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/11/12
    エリートとはいえ、権力の恩恵にはあずかりたいが権力闘争は忌避する単なる小市民にすぎないって気もする。だから「分断」に驚くのではと思った。
  • 感情を殺す仕事 - シロクマの屑籠

    を殺す仕事 作者: 小島アジコ発売日: 2015/11/28メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 上記作品とはちょっと違う話だけど、ふと、思い出したことを。 子どもははじめ、言葉や理性にもとづいて振る舞うのでなく、能と感情にもとづいてコミュニケーションする。喜怒哀楽、すべての感情が子どもの内からあふれ出る。 だが、その子どもの豊かな喜怒哀楽が、親の子育てによって、そしてその親の子育てのかたち自体を規定する現代的な文化と風習によって、削られ、叩かれ、整形されていく。だいたい小さい方向に。 その喜怒哀楽を削って叩いて整形するプロセスを、ある人々は「社会化socialization」と呼ぶし、それは間違っていない。現代社会の習いによれば、子どもの豊かな喜怒哀楽が、身体と同じように大きくなっていくことはあってはならないし、もちろん親もそのような成長を望んでもいない。

    感情を殺す仕事 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/09/22
    育児は子供への感情労働。/これ親が成熟してないのに高度な感情管理を課されて大変だというよりむしろ単に「狭い家ではまともな子育てはできない」ということでは。親は自己コントロールの檻に入れとけという話だね
  • 「フォロワーにあわせてアウトプットしていたら、フォロワーに呑まれてしまった」 - シロクマの屑籠

    対機説法、という言葉がある。 kotobank.jp リンク先にあるとおり、これは「相手の精神状態や理解力にふさわしい手段で説法すること」を意味する。世の中には、理解力も精神状態もさまざまな者がいるので、通り一辺倒な説法ではうまく伝わらない。相手にあわせて説法するのが上手な説法、ということになる。 これはインターネット上で説法、いや、説法に限らず色々なアウトプットをやっている人にもある程度あてはまる。 ネットの読み手や視聴者には、理解力も精神状態もさまざまな者がいるのだから、ひとつの表現だけですべての読み手をカバーすることはできない。もし、自説をできるだけ広範囲の人に届けたいなら、わかりやすいもの~難しめだが緻密な内容のものまで、相手にあわせて提供する必要がある。あるいは、twitterならtwitterのフォロワーの、ブログならブログの読者の、動画配信なら動画配信の視聴者の理解力や精神状

    「フォロワーにあわせてアウトプットしていたら、フォロワーに呑まれてしまった」 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/04/12
    詳しくないが、仏陀は自分で書いてないから「アウトプット」ではない気がする。というか、ソクラテスもイエスも孔子も自分で書いてない(弟子が書いた)。なので、その場で消える儚い「説法」形態に意味があると思った
  • 「社会に通用する奴」は多様化しなかった - シロクマの屑籠

    「そんなんで、社会で通用すると思っているのか!」 通勤途中、ガソリンスタンドなどで朝礼をやっているのを見かけるたび、私はこの言葉を思い出す。滑舌の良い声で社訓らしきものを読み上げる二十代の社員達。営業時間にはキビキビと動き、表情も明るく、「ありがとうございましたー!」という声も淀みない。 就活スーツを着た大学生達も「そんなんで、社会で通用すると思っているのか!」を思い出させる。皆、同じような恰好をして、茶髪で就活する者など滅多にいない。20世紀の終わり頃、就職氷河期が叫ばれていた頃の大学生達は、あんなに均一な恰好だったろうか? 金髪、茶髪、(男性の)長髪、いろいろあったではなかったか? 今では「そういう格好では就活では通用しない」と周知されている、ということなんだろうか? よく、「日社会は価値観が多様化した」と言われる。私生活や家族構成は多様化したし、好きな漫画や視聴している番組といった

    「社会に通用する奴」は多様化しなかった - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/04/12
    もしコミュニケーションが「標準化」しているなら、不得手な人にとってはむしろ楽になったはず。そうでないならば、おそらく「通用」の経路自体が画一化しており、「売込み」という市場的な要素が増えたからと思う。
  • 社会も、理想も、一代限りで食いつぶしてはいけない - シロクマの屑籠

    死んだ後も末永く福祉国家が維持されるよりも,生きているときに国から出来る限りの便益を受けて,自分が死んだらすぐに国家が破綻する,というのが個々人にとってみれば一番経済的にはお得なわけで,それが投票行動に結びつくのでしょうね。— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) February 26, 2016 あなたは死後の世界についてどういう考えを持っているだろうか? これは「死後の魂はどうなるのか」的なクエスチョンではない。「自分自身が死んだ後の、これまで生きていた世界(=この世)ついてどのような考えを持っているのか」である。 この問いには、大きく分けて二つの答え方があると思う。 ひとつは、1.「私が死んでも、家族や知人も含めて世界は続いていく」という考え方。もう一つは2.「私が死ねば、それで世界は終わったも同然だ」「死んだ後の世界のことを考える必要は無い」という考え方だ。 「私が死んでも、

    社会も、理想も、一代限りで食いつぶしてはいけない - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/03/03
    「自分の死=世界の終わり」という思想の維持には強靭な意志力が必要。「自分が死んだ後も」というのは甘美な妄想の類と思ってる。つまり、必然的な「自分の死」から目をそらすために、可能な「未来」を夢見ている。
  • 「一人では生きられない。もう一度群れるしかない。」 - シロクマの屑籠

    「人は一人では生きられない。強い人間は、たくさんの他者を平伏させて一人で生きていけるかもしれない。だが、凡百の人間は、身を寄せ合い、心を寄せ合って生きていくほかない。」 この数百年、世界じゅうのいわゆる進歩的な人達は、地縁やイエに伴うしがらみと戦ってきた。皆、しがらみや束縛や抑圧に苦しんでいたからだ。結果、少なくとも日では、思想とテクノロジーと都市計画によって二十世紀末までにしがらみは相当のところまで無くなった。 しがらみや束縛が無くなったことで、私達は自由な個人になった。ひとりひとりがワンルームマンションに暮らせるようになり、コンビニ等のサービスを利用すれば一人でも苦も無く生活できる。ひとりで暮しているからといって飢餓や殺人に脅かされる心配も乏しい。強固なしがらみの温床としてのイエは核家族へ解体され、それぞれの核家族は自由裁量で子育て等を決定・実行できるようになっていった。 少なくとも

    「一人では生きられない。もう一度群れるしかない。」 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2016/02/06
    なんだ互助会か。
  • 「ゲーム“なんか”やってる場合じゃない」 - シロクマの屑籠

    私は面白そうなブログを見つけたら過去ログを追いかける。そのブロガーがどういう人物なのか、手触りを確認するのが好きだからだ。「個々の記事より、個々のブロガーを読んだほうが面白い」。 で、こちらのブログは年に何度かまとめ読みしていて、その世代感覚・娑婆感覚がチクチクしてしようがないんだけど、今回は、以下のフレーズに引っかかった。 もうゲームの気力もないのか俺。と言うか残り少ない人生ゲームに費やしてホントにイイのかとマジで考えてしまうところに年を感じるなぁ。 (今更ながら世界樹の迷宮Ⅲやってます より抜粋) まるで自分の内心を覗かれたみたいだ。私も最近、ゲーム*1を遊びながら自問自答してしまう。「今、ゲームをやっていて構わないのか?これじゃあまずいんじゃないか?」と。 三十歳になるかならないかの頃の私は、ゲームにのめり込むことに疑問を感じていなかった。小学生時代以来、連綿と続いてきたゲーム趣味

    「ゲーム“なんか”やってる場合じゃない」 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2015/10/25
    かつて、ゲームは「世界そのもの」だった。ゲームのプレイは「世界の探究」と同義だった。しかし、ある日ゲームはその「超越的価値」を失っていた。気づいたら、砂を噛むような日々が待っていた。それでも世界は進む
  • 「あの人はメンヘルだから」論法と、それを認めない私について - シロクマの屑籠

    インターネット上では、以下のような論法をみかけることがある。 「あの人は精神科に通院しているから」 「あの人はメンヘルだから」 その言わんとしているところは、精神科や心療内科に通院しているから、格別の配慮をすべきだとか、コミュニケーションに注意を払いなさい、といったところだろうか。 こうした「あの人は精神科に通院しているから」「あの人はメンヘルだから」を私が耳にする機会が多いのは、私が精神科医なブロガーだからかもしれない。 しかし私はこの論法が受け入れられない。 だとしたら、精神科や心療内科に通院しているアカウントを見つけたらただそれだけで格別の配慮をし、コミュニケーションに注意を払え、ということだろうか?それでは対等なコミュニケーションなど望むべくもないのではないか? 診察室という場面で、主治医と患者さん、あるいは当直医と患者さんといった治療者-患者関係が規定されている場面ではこの限りで

    「あの人はメンヘルだから」論法と、それを認めない私について - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2015/10/24
    「対等なコミュニケーション」とか「対等なパートナー」って、「契約において認められた」とか限定がない限りは、抽象的な謎概念だよな。/「対等なコミュニケーション」はほぼありえない、がレトリックの前提条件。
  • 孤独なサバルタンたるしかないコミュニケーション不全者 - シロクマの屑籠

    あまた存在する、悩めるコミュニケーション不全者達。だが「コミュニケーション不全者である」という属性それ自体は、対抗文化やマイノリティとして浮上することすらなく、したがって、言論的・政治的に取り扱うべき問題として確固たる地位を占めることもない。 有意味なまとまりを形成できないコミュニケーション不全者 現代社会のマジョリティは、コミュニケーションの上手い人間によって形成されている。太古からそうだったと言えなくもないが、昔は身分制度や一族のコネ次第で個人のコミュニケーション不全を不問にする方法もあった。だが、身分や一族の力が弱まり、コミュニケーションが個人主義的/契約社会的な性質を強めた結果、職場であれ学校であれ、社交場面でそつなく振る舞える個人が我が世の春を謳歌し、そうでない個人が疎外される時代が露わになってきた。どのような社会的ニッチであれ、コミュニケーション能力に恵まれれば有利となり、コミ

    孤独なサバルタンたるしかないコミュニケーション不全者 - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2015/10/21
    よく知らんけど、深層学習した人工知能に代理でコミュニケーションしてもらえばよくね?
  • google検索は召喚術で、あなたの詠唱能力が試されている - シロクマの屑籠

    google検索は召喚魔法の呪文詠唱みたいなもので、googleはユーザーの詠唱能力を試している。熟練ウィザードのスペルキャストには、インターネットの森羅万象を。駆け出しの魔法使いが唱えたありきたりのワードには、ありきたりのものを。 「google検索はユーザーの詠唱能力次第」 職場やオフ会で「ちょっとググってみて」と頼んだ時、打てば響くように情報や資料を見つけてくる人もいれば、「見つからないよ?ネットに落ちて無いんじゃない?」と一生懸命マウスのホイールを回している人もいる。手こずっている人を横目に別の人が一発で詳しいサイトを拾ってきて、仰天することもある。 こうした違いは、もちろんパソコンやOSの性能差に由来するものではない。ユーザーがgoogle検索にどういう単語を打ち込んだか次第だ。「google検索が上手い人」とは「欲しい情報を探し出すのに必要な検索ワードを打ち込み、狙った情報を拾

    google検索は召喚術で、あなたの詠唱能力が試されている - シロクマの屑籠
    Nihonjin
    Nihonjin 2013/08/31
    [google:image:写メ]とかか。