2015年もマンガ界は大変に豊作でありました。その最大の成果が九井諒子先生の『ダンジョン飯』(KADOKAWA)であり、老若男女、マニアからライトユーザーまで幅広い支持を集める本作は、久々のメガヒットの登場を予感させます。ところで、九井先生はそもそもネットでマンガを発表していた方です。近年、ネット発のマンガ家は急増しつつありますが、その一方でマンガ家がネットでトラブルに巻き込まれる事態も増えています。今年はマンガ家がらみの2つの大きな炎上沙汰がありました。 ◎東村アキコ『ヒモザイル』事件の根幹 「モーニングtwo」(講談社)2015年10月号 9月、講談社の「モアイ」で公開された東村アキコ先生の『ヒモザイル』(「モーニング two」連載・現在休載中)が炎上いたしました。その一部始終は以前に別の記事でも紹介いたしましたが、要約しますと非常に感じの悪いセレブママ友が東村先生の男性アシスタントに