東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が入っている晴海トリトンスクエア=東京都中央区で、丸山博撮影 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は31日、新型コロナウイルスの感染対策として用意したものの使用しなかった医療用マスクやガウンなど計約500万円分を五輪9会場で廃棄したと発表した。医療関係者への譲渡は手続きに時間がかかり、保管場所がないため捨てたという。 組織委によると、廃棄したのは確認できた分だけで▽50枚入りのマスク約660箱▽ガウン約3400枚▽消…
「おもしろうてやがて悲しき五輪かな」 この夏を俳句で詠むとこんな感じでしょうか。もちろんこの句はパロディーで、基になるのは松尾芭蕉が長良川の鵜飼いを見て詠んだ句「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」です。 鵜飼いの一夜が明けてみて、昨晩はあれだけ楽しかった心が、切なく悲しい心に変わっていくさまを芭蕉が詠んだのだといいます。それと同じで東京五輪の開催期間はあれほど興奮し感動し日本を明るくしてくれたものが、閉会してコロナが拡大して開催の赤字も拡大してみると、何やら日本人の心にも切なく悲しいものが込み上げてくるという点では、冒頭の句は今の私たちの気持ちを表していると言っていいでしょう。 東京2020組織委員会が昨年12月に発表していた組織委員会予算(バージョン5)では東京五輪開催に関わる広義の予算(組織委員会負担分以外を含んだもの)は総額で1兆6440億円まで膨らんでいました。 税金補填分は1兆円
【読売新聞】 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が7月16日に広島市を訪問した際の警備費用について、広島県と市が大会組織委員会に負担を求めたが断られていたことがわかった。県と市は、警備会社に委託した警備の費用37
平田内閣官房参与が辞職 ライザップ無料レッスン報道 2021年08月13日22時24分 平田竹男氏 政府は13日、内閣官房参与で東京五輪・パラリンピック推進本部事務局長の平田竹男氏(61)が同日付で辞職したと発表した。RIZAP(ライザップ)のジムに公用車で通い、高額なゴルフレッスンを無料で受けていたと「文春オンライン」に報じられており、事実上の引責辞任。24日に東京パラリンピック開幕を控えたタイミングとあって、政権には痛手だ。 五輪・パラ事務局長、過剰接待受ける? 文春報道、丸川氏「事実確認中」 7日に報道されたのを受けて政府は事実関係の調査に着手。13日に平田氏から二つのポストについて辞職の申し出があった。菅政権で内閣官房参与が辞任するのは西川公也、高橋洋一両氏に次いで3人目。後任の推進本部事務局長の人選を急いでいるという。 平田氏は旧通商産業省勤務を経て、日本サッカー協会専務理事や日
スポーツクラブ大手の2021年4~6月期(第1四半期)決算が出そろった。新型コロナウイルス感染拡大の第一波の影響を受けた前年同期に比べると、売上高は倍増するところが相次いだものの、それでもコロナ前の2019年の6~7割の水準にとどまり、赤字圏からの脱却もままならない状況だ。 コナミ、大量閉店の一方で「受託」強化 4~6月期は4月末に3度目の緊急事態宣言が出され、東京都、大阪府、京都府、兵庫県では自治体からの休業要請に伴い、5月末まで営業休止を余儀なくされた...
信用失墜行為にあたる平田氏“高額ゴチゴルフ” オリパラ事業に詳しい政府関係者が語る。 「RIZAPは、平田氏が事務局長を務めるオリパラ事務局の主導する『beyond2020 マイベストプログラム』の第1弾認証事業に選出されています。認証を受けたところで、直接的なメリットは少ないのですが、この“オリパラのお墨付き”をきっかけに新たなビジネスを展開していくことはできます。実際にRIZAPは『RIZAPマイベストチャレンジ』というキャンペーンを行っています」 「beyond2020 マイベストプログラム」ライザップ認証 利害関係者からの“高額優遇”について、公務員倫理規定に詳しい国際基督教大学の西尾隆特任教授はこう指摘している。 「内閣官房参与は、内閣総理大臣に情報提供や助言を行う非常勤の公務員ですので、利害関係者から金銭や物品をもらったり、接待を受けたりすることを禁止する公務員倫理規程の適
国内外で大きな話題を呼んだ、東京オリンピック開会式の「ピクトグラム50個の連続パフォーマンス」。謎に包まれたピクトグラムの正体は、世界的に活躍するパントマイムアーティストら3人です。インタビューで語ったのは、パフォーマーとしての意地。そして、画面を通して見ただけではわからない、意外な事実の数々でした。 (ネットワーク報道部記者 田隈佑紀) コロナ禍で、一時は開催そのものを危ぶむ声が広がった東京オリンピック。 開会式は感染の再拡大を受けて無観客で行われるなど異例ずくめのなか、国内だけでなく世界各地で絶賛する声がSNS上で相次いだのが、“動くピクトグラム”のパフォーマンスでした。 「最高に笑いました」(日本) 「あえてアナログでやるのが粋」(日本) 「五輪版の仮装大賞」(中国) 「家族全員が腹がよじれるほど笑った」(オーストラリア) 「オリンピックの歴史の中で、最もクリエイティブでおもしろいコ
出会いは、水谷の父・信雄さんと母・万記子さんが設立した「豊田町卓球スポーツ少年団」に、幼稚園児だった伊藤が通い始めた時にまでさかのぼる。すでに水谷はドイツに卓球留学していたが、帰国した時には顔を合わせ、家族ぐるみの付き合いを続けていた。 お互いに「美誠」「隼」と呼び合い、幼い頃から交流を深めてきた2人。そんな2人が見せた抜群の連係プレーに、地元の磐田市は大いに盛り上がっている。決勝戦も市役所では観戦会が行われ、草地博昭市長や職員らがエールを送った。 決勝では中国ペアを撃破 ©JMPA 「磐田市のみなさんがとても喜んでいらっしゃって。感覚的には近所のお子さんが成長してこうなった、という感じなんですかね。本当にみなさんが『おめでとう』と声をかけてくれています。(水谷本人とは)メールで『おめでとう』というやり取りはしました」 こう語るのは水谷の母・万記子さんだ。決勝戦の日は、自宅で観戦したという
演出責任者の相次ぐ交代など迷走を重ねた五輪開会式。今回入手した11冊にも及ぶ台本には、その過程が詳らかに記されていた。なぜ、どのようにして、開会式は“崩壊”していったのか。小誌だけが書ける全内幕――。 そのセレモニーは、新国立競技場に1台のバイクが颯爽と走ってくるシーンから幕を開けるはずだった。大友克洋氏の漫画『AKIRA』の主人公の愛車、赤いバイクだ。会場に映し出されるカウントダウンの数字。ゼロになると、中央のドームが開き、ステージに3人の女性が姿を見せる。Perfumeだ。会場には、彼女たちをプロデュースする中田ヤスタカ氏の書き下ろし楽曲が流れている。 Perfumeの出演は幻に終わった 精魂込めて作り上げた210分間のステージが、全世界の人々を虜にし、アスリートたちの背中を押していく。演出振付家・MIKIKO氏と彼女が率いてきたチームにとって、東京五輪の開会式はそんな晴れ舞台となるに
開会式をきっかけに、一つの記事が注目を集めている。「週刊文春」2021年4月8日号で報じた五輪開会式を巡る記事に対して、東京五輪組織委員会が発売直後、異例の発売中止と雑誌の回収を求めた。そして、迎えた7月23日の開会式。この記事の内容が正確だったことがネット上で話題となり、拡散されたのだ。演出責任者だった振付演出家のMIKIKO氏が電通の代表取締役に排除されなければ、どのような開会式となったのか。MIKIKO氏を悩ませた政治家からの“口利き”…。五輪開会式で何が起きていたのか。 より多くの読者に知っていただくため、本件記事全文を期間限定で無料公開する(記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のまま)。そして、「週刊文春」は今回新たに台本11冊を入手。7月28日(水)16時公開の「週刊文春 電子版」と29日(木)発売の「週刊文春」で、開会式がいかに“崩壊”していったのか、内部資料を基に特報する。
23日に行われた東京オリンピック(五輪)の開会式で、大会名誉総裁を務める天皇陛下が開会宣言を述べられた際、隣に座っていた菅義偉首相や小池百合子都知事らが当初着席したままだった件について、東京五輪・パラリンピック組織委員会は27日、起立を促すアナウンスができないミスがあったと明らかにした。 組織委の高谷正哲スポークスパーソンによると、この件について内部で確認したところ「台本では、天皇陛下の開会のご宣言の際に『皆さん、ご起立ください』というアナウンスを予定していた」という。 しかし、その前にあった国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長のスピーチの最後に、バッハ会長が「開会宣言をお願いします」と発言したことで「そのままの流れで開会宣言に入ってしまい、アナウンスするタイミングがなくなってしまった」と高谷氏は説明した。 陛下が起立して宣言を始められた時、まだ首相も都知事も着席したまま。
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23日に開幕する「東京五輪」開会式の音楽制作を担当していたミュージシャン、小山田圭吾(52)が19日、辞任。これを受け、海外メディアは「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を女性蔑視発言で引責辞任した森喜朗元首相をはじめ、また主要な人間が辞めた」(AFP通信)などと呆れ気味に報じたが、「呪い」の連鎖は果たしてどこまで続くのか。 振り返れば、東京五輪をめぐり、辞任・辞職に追い込まれた人物は枚挙にいとまがない。 まずは何と言っても、東京五輪招致に成功した際の猪瀬直樹元都知事(74)だ。招致運動の際には「コンパクトな五輪を理解していただけた」などと胸を張っていたが、その後、医療法人徳洲会グループからの5000万円裏金疑惑が浮上。都議会では、自宅に現金を運ぶ際に使ったというかばんに、現金に見立てた白い箱を無理やりねじ込もうとする姿を披露。議員や傍聴者から失笑を買った揚げ句、“かばん芸人”と揶揄さ
ホテルに到着し、車の窓を開けて手を振る国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長=2021年7月8日、東京都内[代表撮影](時事通信フォト)) 東京五輪の開幕が近づくにつれ、「オリンピックファミリー」という言葉がニュースにたびたびのぼるようになった。当初はオリンピック運動を推進し、関係する組織団体など全体を指す言葉だったらしい「オリンピックファミリー」だが、今では国際オリンピック委員会(IOC)の特権をふるう役員たちや、協賛するスポンサーたちのことと受け取られている。俳人で著作家の日野百草氏が、お客さんとしてオリンピックファミリーにたびたび遭遇するというタクシー運転手に、五輪を迎える心境をきいた。 * * * 「オリンピックファミリー、最近よく乗せますよ」 4度目の緊急事態宣言が決まった雨の東京、神田駅近く、個人タクシーを拾いしばし雑談。初老の運転手がオリンピックファミリーを何
バッハ会長痛恨 日本人と中国人を言い間違い「最も大事なのはチャイニーズピープル」 拡大 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が13日、都内で東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長と面会した。 23日の五輪開幕に向けて、8日に来日したバッハ会長は9日から11日の3日間の隔離期間を終え、行動規制期間に入った。用務先を指定した形での活動は可能となったため、この日から始動した。「来日から6日が経ち、こうしてリアルでお会いすることができることをうれしく思う。ここまで準備の整った大会はない」と、日本側を持ち上げつつ「舞台は整った。あとはベストパフォーマンスをするだけだ」と、力を込めた。 ただ、日本国内には五輪開催やIOCへの反発の世論も根強い中で痛恨の言い間違い。「最も大事なのはチャイニーズピープル」と、中国人と言い間違えた。すぐに「ジャパニーズピープルの安全だ」と言い直し
加藤勝信官房長官は9日の記者会見で、東京都が東京五輪に関する財政負担について改めて国との協議を求めたことに関し、応じない意向をにじませた。政府や都、大会組織委員会などが首都圏1都3県の五輪競技会場を無観客としたことで、約900億円とされていたチケット収入の大幅な減収が見込まれている。 加藤氏は、大会経費については平成25年に国際オリンピック委員会(IOC)に提示された立候補ファイルで決められていると指摘し、「万が一組織委員会が資金不足に陥った場合、東京都が補塡(ほてん)する。東京都が補塡しきれなかった場合には最終的に国が国内の関係法令に従い補塡する」と述べた。 同時に丸川珠代五輪相の国会答弁を引用し、「東京都の財政規模、東京都が開催都市として自ら大会を招致した経緯を踏まえれば、東京都が財政的に組織委員会の資金不足を補塡できない事態は想定しがたいと認識している」と説明した。 政府高官は都の協
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