【新華社北京9月15日】リチウムイオン電池の材料となる六フッ化リン酸リチウムの生産能力が急速に増大している。中国の研究機関のEVTankと伊維経済研究院が共同で発表した「中国六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)業界発展白書(2022年)」によると、各企業の生産能力拡大の進展から見ると、業界全体の名目生産能力は22年末までに22万トン、23年には40万5千トンになる見通しで、業界全体の需給関係は22年末に転換期を迎えるとみられる。世界の六フッ化リン酸リチウム名目計画生産能力はすでに深刻な過剰に陥っている。中国企業の生産量は世界の90%前後を占めており、この割合は引き続き拡大する見通しだ。 白書によると、六フッ化リン酸リチウムの21年の世界出荷量は前年比48.7%増の6万9900トンで、有効生産能力が市場の需要を下回り、供給が需要に追いつかない状況となった。今年の世界出荷量は上半期(1~6月)