厚生労働省の発表している「食中毒発生事例(速報)」によると、アニサキスが原因物質となっている食中毒事例で、原因魚となっているのはサバ。それもほとんどのケースで生サバやシメサバが原因となっている(推定含む)。それだけアニサキスのリスクが高いサバだが、なぜ九州では生サバを食べる習慣があるのか。 そもそもアニサキスとはアニサキスは寄生虫(線虫)の一種であり、その幼虫(アニサキス幼虫)は、白色の少し太い糸のように見える。アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しする。寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することもある。