タグ

のべらっくすに関するaoxのブックマーク (2)

  • 夕立 - おひるねの神話

    中京区は御池のあたり、市役所から少し西、夏の午後5時50分。 サーという音とともに雨が降り始めた。はじめは小雨、しだいに豪雨、そしてカミナリがゴロゴロ。若い女性の集団がきゃあきゃあ言いながら銀行のエントランスやビルの合間の駐輪場、天から死角になっている場所へと走る。背広姿の男たちは何やら笑いながらコンビニの隣にあるやよい軒の軒下へ。大通りでは土の匂い。鳩に加えて渡り鳥のいる季節だからなおさら並木の下にフンが貯まって炎天下で乾燥、無臭になっていたそれが雨を吸って再び臭いはじめる。 やがてコンビニの店員さんが傘を出して売り始めると、腕やカバンで頭を隠す数人がそちらへ向かう。外にあるもの殆どすべてが濡れてびしゃびしゃ。低空飛行するつばめが低木にぶつかってよろける。バスから降ろされた修学旅行生が大声で呼ばれて集合場所へと駆けて行く。遠くの方ではサイレンが聞こえる。 ひととおり一帯を騒がせた後、傘を

    夕立 - おひるねの神話
    aox
    aox 2015/06/30
    のべらっくすさんの企画に参加。これです→ http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/06/20/000000_1
  • 『女子校生三人が鴨川で花見』/ 第6回短編小説の集い - お天気ぶらぶら

    企画に参加させてもらいます: 【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 『女子校生三人が鴨川で花見』 ナオは小学生や小さい子供にはたいそう優しかったが、自分より年上の大学生とか、社会人とか、老人に対しては全く敬意がなかった。今日も色々な世代の皆が花見をしている鴨川で、酔っ払った大学生を見つけてはおしりを蹴ったり彼らのおつまみを奪ったりしていた。もちろん悪戯をされた側も反撃しないわけはなく、お昼の2時を過ぎた頃にはケチョンケチョンにやられて、木陰で橙子(とうこ)に膝枕で介抱されていると言う有り様だった。 「世界がサクラ色だわ」 「それあなた目尻が切れて血が出てるのよ」 彼女らは朝の九時半から花見をしに鴨川へ集まって三人で酒盛りをしていた。三人というのは同じ学校に通っている三人で、橙子とナオ、そしてミッチーこと美奈。ミッチーは30分以上前から二人の後ろで

    『女子校生三人が鴨川で花見』/ 第6回短編小説の集い - お天気ぶらぶら
  • 1