魚介類に含まれる魚油を摂取することで、体脂肪が減少するメカニズムを解明したと、京都大大学院農学研究科の河田照雄教授(食品機能学)らの研究チームが発表した。研究成果は17日、英オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 チームによると、体脂肪が減るメカニズムは、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが主成分の魚油を摂取すると、体脂肪の中で細胞の一部が刺激され、脂肪の燃焼を促す「ベージュ細胞」が増加する。体温の上昇にもつながるという。 マウスに魚油を含む食事を約10週間与える動物実験を行ったところ、体重が5~10%、おなかの中の脂肪量が15~25%減少した。 ベージュ細胞は、人間が年齢を重ねるにつれ、体内で減少する。これが中年太りやメタボリックシンドローム、生活習慣病の原因につながるとの説明がつく。 河田教授は「魚介類を含む食事が肥満や生活習慣病の改善につながる報告例に対し、科