夜、部屋の光を壁にあてるフロアライトにして、何もないテーブルの上でしっとりお茶を飲む。 京都・俵屋旅館の映像を観たあとだから、余計に和風ミニマリズム感がぐっとくる。 「ミニマリズム」という言葉はカタカナで、和風という日本語と合わせるのは具合が悪いが、ミニマリズムをカルチャーとして捉える場合の的確な言葉を知らない。では、京都発祥の日本風なミニマリズム文化は、いったいどこから来て、どう呼ばれていたのか。 調べてみると、「引き算の文化」という言い方が出てくる。 これは主に茶道、華道、枯山水などで使われるが、増やしていくよりも減らしていくという方法で美を表現するのだから、まさに最小限を目指すミニマル主義と言っていい。 何もないテーブルに花瓶があり、枯れた枝ひとさしで「美」なのだから、本当に素晴らしいというか、感動的だ。 引き算文化でいいのなら、美はいつもの生活で表現できる。誰だって出来るのだ。 誰
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