1.天(てん) 本を立てた場合、上に見える切り口(各ページの最上部)。この部分を金色に塗ったものを「天金」といい、色染めをしたものを「天染め」といいます。次項の「地」とともに大阪府立図書館の所蔵図書には府章を押印し、どの図書館で借りた本か見分けやすくしています。 天金 天 広義には、本の「のど」を除いた3方の辺のことをいいます。この場合、上の小口を「天」、下の小口を「地」といい、のどの反対側の小口を「前小口」もしくは単に小口といいます。狭義には、前小口だけをさします。 天だけでなく三方を金色に塗ったものを「三方金(小口金)」、マーブル模様をつけたものを「マーブル染め」といいます。また、辞書や事典などで半円形の切り込みを入れたり、各項目の一文字目を小口に出したものを「つめかけ」といいます。 さらに、製本の際に化粧断ちせずに、ペーパーナイフなどで各ページを切りながら読んでいくものを「アンカット