2009年01月30日18:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 実りなき秋 - 書評 - ハチはなぜ大量死したのか 文藝春秋下山様より献本御礼。 ハチはなぜ大量死したのか Rowan Jacobsen / 中里京子訳 [原著:Fruitless Fall] 臥せっているうちに「極東ブログ: [書評]ハチはなぜ大量死したのか(ローワン・ジェイコブセン)」が上がってしまったが、ここでも書評しておく価値がある一冊なので。 本書「ハチはなぜ大量死したのか」の原題、"Fruitless Fall"を見て、「沈黙の春」の思い出した人も少なくないのではないか。本書の主題は確かに「アメリカの養蜂で起きた異変」ではあるのだけど、それよりも一段と広い視点、すなわち現在の工業化した農業と、それが「工業化された」生物に与える過負荷に対する警告の書として読むべき一冊になっている。 目次 - Amazonよ