世界一のキャッシュレス社会、ATMから現金引き出せなくなるのか Hanna Hoikkala、Amanda Billner 世界で最もキャッシュレス化が進んでいるスウェーデンの国民は、紙幣や硬貨を手にしようとしても現金自動預払機(ATM)から引き出せないリスクに直面している。 そうした極端なシナリオを回避しようと現金輸送会社のルーミスは、当局に対し銀行や小売店で現金の受け入れを義務付けるよう求めている。現金利用の急減を懸念する中央銀行も同じような呼び掛けをしている。これだけ速いペースでキャッシュレス化が進めば最終的に紙幣・硬貨の利用に必要なインフラ基盤が崩壊し、安全かつ効率的な決済システムを推進するとの中銀の責務を脅かされる恐れがあるためだ。 ルーミスのパトリック・アンデション最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「輸送車や金庫など所有しなければならず、こうしたインフラ維持のためには、