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読書とレビューと書籍に関するbaboocon19820419のブックマーク (2)

  • 鍵のない夢を見る / 辻村深月、こじらせまくった女性心理をえぐり出します - PHMPK.LOG

    辻村深月先生の短篇集で2012年の直木賞受賞作、WOWOWで2013年にドラマ化もされました。すべての話で犯罪者と、その犯罪者とごく近い距離にいた女性が出てきます。犯罪者が身近にいた女性の心情に焦点が当てられているんですが、読んでいるとなんとも嫌な気分にさせてくれます。しかし読まずにはいられない。イヤミス*1というほどミステリーでは無いですね。あえていうならイヤコジラセ女子(嫌な気分になるこじらせ女子の話)といった具合でしょうか。 あらすじと感想(ネタバレ注意) 仁志野町の泥棒 広告 語り手のミチルはバスツアー旅行の時に、バスガイドの女性が小学校の同級生である律子だと気付きます。ミチルは、律子について回想します。 律子は小学3年生の時に隣町から引っ越してきました。すぐに仲良くなるミチルですが、同級生から「律子の母親は泥棒だ」と教えられます。にわかには信じられないミチルでしたが、ある日、自分

    鍵のない夢を見る / 辻村深月、こじらせまくった女性心理をえぐり出します - PHMPK.LOG
  • 重い愛、残酷な才能。「雪の鉄樹 」(遠田潤子著・光文社文庫)

    全然関係ない話だが、先日相棒season12 第13話「右京さんの友達」を再放送で見た。ファンの間では神回と言われており、私自身も甲斐亨時代では一番の傑作だったと思う。 杉下右京の若き相棒・甲斐亨が初めて「右京さん」と呼び、右京に毒島という心通う友人ができたという瞬間がラストシーン。この細かい脚の作りこみが完成度を高め、余韻のあるラストに仕上げたと思うのだが、もうひとつ、神回といわれるゆえんは終始独特の世界観を醸し出したことによるだろう。 ツタの絡まる古びたアパート、室内の飴色をした床板、蓄音機、ヴィンテージのソファ、アンティークの紅茶カップ・・・こうした舞台装置がストーリーを盛り立てる。 圧巻が紅茶店で杉下右京と紅茶が縁で知り合った毒島と向かい合って紅茶を飲んでいるシーン。窓際が全面ガラス張りの店内を外か撮影している。夜間に車が行きかうなか、明かりのついた店内が浮かび上がり、二人が対話

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