緑川夕子(以下、緑川):千田さん、こんにちは。 本日は私個人としてもぜひ一度お聴きしたかった質問ですが、今年2月に出された『新版 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』(以下、『人生書店』)についてです。新・旧版累計10万部突破されたとのことでおめでとうございます! 中井から聞きましたが、昨年末にこちらの新版の出版企画が決定してから1年間はほぼすべての出版依頼を断り続けていらっしゃったとか。 千田琢哉(以下、千田):そうだね、まるで喪に服していたかのように(笑)出版社の取締役から直々にメールが届いて会社の本気を感じたというのもあるし、俺の処女作を世に送り出してくれた会社だからね。あと誤解なきよう強調しておくけど、厳密にはまだ10万部突破じゃないんだよ。出版業界の9割が「公称部数」と言って、実質6万部や7万部の段階で「10万部」とかオビに掲載してさぞかし売れているようにインチキ商法で