日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長は2月5日、東京証券取引所で開いた決算発表会見で、次々とあらわになったマクドナルド商品への異物混入トラブルについて謝罪した。 「お客様に多大なご迷惑をかけた」 ヘアスタイルをすっきりとアップにし、深々とこうべを垂れて謝罪したカサノバ社長だが、後で触れるトラブル発覚時の初動対応のまずさは、すでに経営数字に表れている。日本マクドナルドの1月売り上げは前年同月比38.6%減、2014年通期連結決算で過去最大の218億円の大赤字という、壊滅的な状況だ。 この数字は、日本マクドナルドに対する信用失墜という単純な表現では片づけられない。トップも含めた広報対応のまずさから、商品だけでなく、日本マクドナルドそのものが「信用できない企業」として、多くの消費者から見放されつつあることが、すでに表面化してきているのだ。 カサノバ社長は当初の会見で、「トップクラ