【事実関係】 2月5日、参議院予算委員会で、島尻安伊子参議院議員(自民党、沖縄選挙区)が質問に立ち、沖縄県名護市の辺野古埋め立てに伴う住民らの反対運動に対し「危険な行為に先んじて対策を打つことが必要だ」などと述べ、反対運動を事前に抑え込むべきだと政府の対応を強く求めた。 【コメント】 1.―(1) 中央政界ではほとんど無名の島尻安伊子参議院議員(自民党)が、安倍政権の「爆弾」になりつつある。島尻氏の選挙区は沖縄であるが、配偶者が沖縄出身なので島尻姓を名乗っている。この人は宮城県出身で沖縄にルーツを持たない。 2.―(1) 『琉球新報』と『沖縄タイムス』の双方が、2月6日1面トップで島尻発言を批判的に取り上げた。翌2月7日に、沖縄2紙は島尻氏を激しく非難する社説を掲げた。 2.―(3) 沖縄2紙が、地元国会議員の発言に対して、これだけ厳しい社説を掲げることは珍しい。島尻氏の提言に従って、政府