新型コロナウイルスワクチンの接種について、厚生労働省は2024年3月が期限となっている予防接種法上の「臨時接種の特例」という位置づけを、4月以降は延長しない方針を固めた。特例による全額国費での接種が終わる見通しで、厚労省の専門部会で議論して最終決定する。 65歳以上の高齢者など重症化リスクが高い人の場合、季節性インフルエンザワクチンと同じで、費用の一部を国の交付金でまかなう「定期接種」に位置づけ、秋冬に1回実施する方向で調整している。定期接種では、費用の自己負担分を補…
私はこの夏、ロシアで新型コロナウイルスに感染した。5月17日付の当コラム<ロシア製ワクチン「スプートニクV」を打ってみた>で報告したように、私はロシアの新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の接種を3月に2回受けていた。それだけに信じられない気持ちも強かったが、ワクチンを接種しても感染する事例は世界各地で起こっており、珍しいわけではない。 一方で、後述するように症状は軽く、命を守るというワクチンの基本的な効果も実感した。新型コロナとの闘いが長期化する中、ワクチン接種を受けるかどうかを判断する参考になればと思い、自分の経験を記しておきたい。 信じがたい「陽性」の結果 最初に体調の異変を感じたのは6月30日の朝だった。目覚めてしばらくたった後も妙に体が重い。最初は「疲れがたまっているのだろう」と思った。その前の数週間、多くの原稿を抱えていて、週末もずっとパソコンとにらめっこする日々が続い
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は、女性を蔑視する発言をした責任を取り、会長を辞任する意向を周囲に伝えた。11日、複数の関係者が明らかにした。組織委が12日に開く緊急会合で表明する見通し。 問題の深刻化を受けて、組織委は12日午後、評議員、理事を集めた合同懇談会を開く。当初は経緯を説明、陳謝し、続投への理解を求める方針だった。だが国内外に反発が広がり、今夏の大会準備への影響も出始めていた。 発言を受けては、国内外のメディアから「性差別的」と厳しい批判を浴び、SNS(ネット交流サービス)でも辞任を求める声が相次いだ。10日には東京都の小池百合子知事が今月中旬で調整されていた国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らとの五輪に向けたトップ級の4者協議を「今ここで開いても、あまりポジティブな発信にはならないんじゃないか」と述べ、欠席する意向を表明。野党
緊急事態宣言が再発令された朝、マスクをして出勤する人たち=東京都港区の新橋駅前で2021年1月8日午前8時33分、宮武祐希撮影 新型コロナウイルスの感染拡大により東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏1都3県に緊急事態宣言が再発令されて初めての朝を迎えた8日、東京・新橋の駅前では、発令前と変わらず通勤するマスク姿の人が見られた。 機械メーカーに勤めるペルー国籍のデニー・サキヤさん(48)は午前8時半ごろ、都営地下鉄を使って新橋駅に到着した。「電車の混雑は宣言前とあまり変わっていない」と感じたという。政府は「出勤者数の7割削減」を目指してテレワークの推進を打ち出すが、「営業職で、人と会わないと成り立たない仕事。テレワークはできない。今日も通常通りに来てしまいました」と話した。 歯科衛生士の三日尻智子さん(43)も午前9時半の始業に合わせ出勤した。仕事柄、在宅勤務は難しい。勤務先の歯科医院は平時に比
日本医師会(日医)の中川俊男会長は18日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者数の急増を受け、感染拡大地域との往来を自粛するよう国民に要請した。今週末を「秋の我慢の3連休としてほしい。コロナを甘くみないでください」と述べ、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。 中川氏は「コロナに慣れないでください」とも強調。「移動を自粛してもらうことが重要だ。一人一人の行動の積み重ねにより、全国でのまん延を防ぐことができる」と指摘した。地域の具体名は挙げなかった。 政府の観光支援事業「GoToトラベル」と感染拡大との関係については「エビデンス(証拠)がなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いない」と言及。ただ事業自体に関しては… この記事は有料記事です。 残り104文字(全文421文字)
世界最大級の霊長類動物園「日本モンキーセンター」(愛知県犬山市)の男性飼育スタッフが、公式ツイッターに女性蔑視と取られかねない不適切な投稿をしたとして、同センターは5日、伊谷原一所長名でホームページ上に謝罪文を掲載した。 同センターによると、問題の投稿は10月28日のもので、サルの一種・シロガオサキの「モップくん」の観賞に訪れる女性について言及。「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵(すてき)なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!!」と、女性の後ろ姿の写真とともに投稿した。 この投稿に対し、ツイッター上では「来場者を品定めしている」「年齢や容姿がどうのと評価されるのかよ」「時間が経(た)てば経つほど、気持ち悪い」といった批判が相次ぎ炎上。同センターにも苦情の連絡が寄せられたため、内部調査し、5日に公式ホームページなどに伊谷所
社会が複雑化する中、人々の生き方も多様化している。また、自然災害の多発や新型コロナウイルスの感染拡大など、社会を不安に陥れるような事象が相次ぐ中、心の危機に直面する人が増えているという。そうした中で、「それは当たり前のことだ」ということを前提に、不安との向き合い方を説いてきた日本発の精神療法、森田療法が注目されている。臨床の現場で同療法を取り入れてきた法政大学大学院人間社会研究科教授で東京慈恵会医科大学森田療法センター臨床心理士長の久保田幹子さんと、神経症当事者の会で森田療法を実践するNPO法人「生活の発見会」理事長の岡本清秋さんが、療法の今日的意義や、複雑化する社会で、どう心の健康を保っていけばいいかを話し合った。【聞き手・中根正義】 生き方の多様化が招く不安感 ──森田療法はおよそ100年前に誕生したそうですが、今年は、その自助グループである「生活の発見会」が生まれてから50年目という
リオデジャネイロ五輪を終え、成田空港に到着した瀬戸大也(左)=成田空港で2016年8月17日午後4時27分、宮武祐希撮影 東京オリンピックの金メダル候補が逆風にさらされている。競泳男子のエース、瀬戸大也(26)。自らの不倫を認めて謝罪したものの世論の風当たりは強く、来夏に予定される東京五輪までの道のりは白紙状態だ。「瀬戸君の将来より、オリンピックへのイメージが心配」といった声も聞かれる。トップアスリートの姿とは、どうあるべきなのか。【倉沢仁志】
毎日新聞と社会調査研究センターは17日、JNNと共同で、菅義偉内閣の発足を受けて緊急の世論調査を実施した。内閣支持率は64%で、調査方法が異なるため単純に比較できないが、第2次安倍内閣発足時(2012年12月)の52%を大幅に上回った。不支持率は27%だった。 支持すると答えた理由では、「政策に期待が持てそうだから」が35%で最多だった。縦割り行政、既得権益、前例主義の打破などを打ち出しており、改革姿勢を強調している点に期待があるようだ。「安倍政権の路線を引き継いでくれそうだから」が30%で続いた。首相は「安倍政権の継承」を掲げており、一定の評価を得ている。「首相の人柄に好感が持てるから」が27%だった。地方出身で非世襲の「たたき上げ」などと評されていることが好印象を与えているようだ。「自民、公明の連立内閣だから」は5%だった。 支持しない理由では「安倍政権から代わり映えしないから」が61
女優の芦田愛菜(16)が3日、都内で行われた映画『星の子』(10月9日公開)の完成報告イベントに登壇。“信じる”がテーマのひとつになっている本作で、芦田自身が「信じる」ことに対する考えを熱弁すると、共演の永瀬正敏(54)も「しっかりしてるでしょ!」と褒めちぎった。 【動画】高校生とは思えない大人顔負けの発言をする芦田愛菜 “信じる”について芦田は「裏切られたとか期待していたとか言うけど、その人が裏切ったわけではなく、その人の見えなかった部分が見えただけ。見えなかった部分が見えたときに、それもその人なんだと受け止められることができる、揺るがない自分がいることが信じることと思いました」と高校生とは思えない回答を披露。 続けて「揺るがない軸を持つことは難しい。だからこそ人は『信じる』と口に出して、成功したい自分や理想の人物像にすがりたいんじゃないかなと思いました」と言葉の中に潜む人の心理を指摘し
政府の旅行需要喚起策「Go Toトラベル」事業によって、新型コロナウイルスの感染者は増えたのだろうか。 厚生労働省によると、1日当たりの感染者数は、7月に入ってから100~300人台で推移していたが、政府がGo Toを前倒しで始めると発表した7月10日に400人を突破。流行の「第2波」到来を予感させた。さらに、Go Toが始まった同22日には800人に迫る勢いとなり、8月7日には過去最多の1595人にまで増えた。ただ、感染の再拡大について、政府の新型コロナ感染症対策分科会は21日、「ピークに達した」と評価。お盆期間前後からは落ち着いているようにも見える。 観光庁によると、Go To対象施設で感染者の宿泊があったケースは今月20日時点で10件。施設内での感染は確…
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