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suomiに関するbzb05445のブックマーク (1)

  • 白水社 :連載・エッセイ 特別寄稿 北川達夫「日常性としての異文化」

    フィンランドという国に関わるようになって、まもなく20年になる。「フィンランドについて分からないことはなにもないでしょう」と人は言うが、そのようなことはない。知れば知るほど分からなくなるというのが、むしろ現在の実感である。 いま振り返れば「分からないことはなにもない」という時期もあったように思う。ヘルシンキ大学に留学して2年目あたり、私は「フィンランド通」であった。分からないことはなにもなかった。ところが、フィンランドで働くようになり、フィンランド人と、フィンランド社会と深く関わるにつれて、だんだんと分からなくなっていったのである。 なぜ分からなくなっていったのか。それは日とフィンランドの大きな違いによるものではない。大きな違いは、慣れてしまえば気にならなくなる。それとは逆に、慣れるにしたがって気になっていくのが、ごく小さな違いや、目には見えないような違いだ。なにげない日常生活の、ち

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