令和元年7月の京都アニメーション放火殺人事件にNHK職員が関与したとの虚偽情報をブログに記され、名誉を傷つけられたとして、NHKが投稿者に約905万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は20日、185万円の支払いを命じた。 判決によると、投稿者は自身のブログに「京アニ放火テロ事件で暴走するNHK」とのタイトルで記事を執筆。「警察よりも早く、事件の犯人の遺留品を回収するNHK取材クルー」の文言とともに、ポリ袋を持って歩く人の姿を写した画像を掲載するなどした。 池原桃子裁判長は、記事はNHK職員が事件に関与した上、証拠隠滅行為に及んだとの印象を読者に与えるものだとし「NHKの社会的評価を低下させ、名誉を傷つけた」と認めた。 NHKはこの記事を基にした「まとめサイト」の運営者も提訴しており、約400万円の賠償を命じた二審東京高裁判決が確定している。