学会発表:学会発表スライド原稿 英文論文:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/ped.14255 川崎病とは? 川崎病は1960 年ころに日本で見つかった高熱が続く子どもの病気です。当初は自然に治ってしまい後遺症はない病気だと思われていました。しかし,心臓の血管に瘤ができて心筋梗塞で突然死することがある重大な病気であることが解ってきました。このため,現在はほぼ全員が入院して血液製剤(γグロブリン)による治療を受けています。 川崎病は,日本の子どもに多くみられますが,海外ではほとんどみられない不思議な病気です。また,日本では年々増え続け,最近は年間1万5千人ほどが罹っています。子どもの50人に1人が罹って入院していることになります。 川崎病と腸内細菌の異常 腸の中には細菌がたくさん住んでいて,その数は100兆個で成人では1.5~3