今回、アメリカ上空を横断した気球について、中国としては早々に自国からの気球であると認めました。しかしその理由は、“気球は気象などを研究する民間の飛行船が不可抗力でアメリカに侵入したもの”とのことで、偵察目的は否定しました。 この中国の発表について気象の専門家の立場からすると、気象用では無いと思います。なぜなら、気象用の気球とは素材が異なるからです。今回、米軍の撃墜で気球の素材が分かると思いますが、その素材だけでもこの気球の正体が分かります。 気象観測用気球なら上空で破裂する高層気象観測用の気球 中央部分にパラシュート 下にラジオゾンデ(観測機器)がついている 出典:気象庁 気象観測用の気球は定点観測が基本で、上空に昇りながら高度別の気温や湿度などを測定し、それを電波で地上に送ります。そして、その気球の流される方向から、風向・風速もわかります。 通常は1秒間に5~6メートルの速度で上昇し、お
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