2014年の御嶽山噴火災害救助に自衛隊を投入したことについて、ジャーナリストの江川紹子さんが Twitter 上で疑問を呈し、それに軍事ブロガーのJSFさんが噛みついて騒動になっている。(togetter リンク) 私が一連のやりとりを見ていてまず最初に思ったことは、 「急峻な山岳に装甲車を投入するのが前提になってる議論はおかしいんじゃないの?」 ということであった。 (国境線に山岳地帯を有さない日本の)陸上自衛隊に、山岳地を行動する能力があるのか、という江川さんの疑問は素人としてはもっともなものである。それに対しては、正しい軍事マニアなら 「松本連隊はかつて「山岳レンジャー」とも呼ばれたほどの山岳地訓練を受けた部隊ですよ」と返すのが正しいあり方であり、第一声が「装甲車なら火砕流にも耐えられます」というのは視点の立て方がおかしいとしか言いようがない。 そして、その後の救助活動の
はじめに 日露戦争において、日本海軍はロシヤ海軍のふたつの大艦隊と戦い、それを打ち破った。そのひとつはバルチック艦隊であり、日本海海戦における輝かしい勝利は、世に知らざる人もなく有名である。 その一方で、もうひとつの大艦隊である旅順艦隊との長く苦しい戦いについては、それを知る人の数はさほど多くはないであろう。 その中でも黄海海戦は、日本海軍にとって、その長く苦しい戦いを象徴するかのような大苦戦であった。しかし、その全貌は広く世に知られているとはいいがたい。 本稿では、日露戦争海戦史前半のクライマックスともいえるこの黄海海戦について、艦隊運動を主体とする戦術的観点から叙述を行い、その後の戦史に与えた影響をも考察するものである。 ・余談 日本戦史上、「黄海海戦」という海戦は2回ある。ひとつは本稿で扱う日露戦争での戦いであり、もうひとつは日清戦争における日本艦隊と清国北洋水師との決戦
「サラ金5件以上借入れ」の登録人数の推移 サラ金から5件以上借入れをしている多重債務者は、法改正前は230万人でした。これが2012年3月には44万人にまで減少しています。「多重債務問題の解決」の目的達成に向けて、改正貸金業法の効果がはっきりと現れています。 自己破産者数とサラ金貸付残高の推移 改正貸金業法による多重債務者の減少は、自己破産者の減少となって現れています。自己破産件数のピーク時は2003年で年間24万人を超えていました。自己破産のピーク時すなわち2003年は、サラ金の貸付残高の絶頂期と一致しています。 自己破産件数は2011年で10万0508件で、ピーク時の半分です。ただし、これは1998年と同水準に戻ったということに過ぎません。1998年すなわち前回の金融危機の時期には、銀行の貸し渋り・貸し剥がしが横行し、それをビジネスチャンスとした日栄(「腎臓売れ、目ん玉売れ」の取立てが
(1 陸兵400万を含む (2 陸兵を含まない数と考えられる 標準的な艦隊構成を推定する 「要塞対要塞」の前哨戦の帝国軍小艦隊は、以下のような編成である。
ここにも何度か書いたことがあるが、私は、ヨーロッパ語を専攻した者の一人として、自分には、ヨーロッパ語系・特に専攻したドイツ語固有名詞などのカナ書きについて、あまりにまちがっているものは直す「使命」があると考えている。 それらドイツ語の単語それぞれには、日本においてもなるべくもとの音と近いように表記してもらう「権利」があると思うからだ。 ところが、ネット上などで「誤った」例を指摘して訂正すると、必ず「誤った」表記を擁護する者が現れる。 それも異口同音に、 「あなたはドイツ語の全てを知っているわけではない、方言ではそう発音するかもしれないではないか」 と言ってくるのはなぜだろうか。 しかもこれは、「この地方の方言ではそう発音するのだ」と言っているのではない。 「私は知らないけど、ひょっとしたらそういう発音もあるかもしれないから、その可能性を否定するのはおかしい」 という主張なの
私はただの戦史オタクで、現代軍用機を語る資格はないが、この飛行機のニュースはちょっと気になる話題なので、雑文を書いてみようかという気になった。おひまな方はお読みいただければ幸いである。 垂直離着陸機「オスプレイ」は「落ちる飛行機」だという評判がしきりで、配備反対運動が激しい。 それにしては、VTOLの先輩の「ハリアー」の反対運動はあんまり聞かない(ぐぐったら、あるようではある)。 2ちゃん的資料では、事故率では「ハリアー」の方が高いのだそうだが。 どうも世間的には、危険度では 「オスプレイ」>>「ハリアー」のようである。 実のところ私の個人的感触としても、「オスプレイ」が日本に配備されると聞いた時、「えーっ、あんな落ちる飛行機を?」と思った。 どうも「ハリアー」にくらべて「オスプレイ」の方が、「素性が悪い」機体のようなイメージが強い。先天的に欠陥のある機体を改良改良でひねくり回
「二重螺旋の悪魔」に登場の「GOO」は、人間DNAのイントロンの中に遺伝情報として、存在しています。 イントロンとは人間の遺伝情報の中で、意味のない無駄な部分とされていた部分です。 何故、過去形かと言うと、イントロンは無駄な情報ではなく、従来から意味のある遺伝情報とされていた部分(エクソン)に影響を与えていることが最新の研究で判ってきたからです。 しかし、この小説が書かれた時点では、そのようなことは全く判明していませんでした。 話を戻します。 人間達は、このGOOの遺伝情報を、遺伝子研究の過程で呼び覚ましてしまいます。 GOOは元々、「EGOD」とよばれる神に近い存在に造られた生物です。しかし、訳あってEGODはGOOの遺伝情報を人間の遺伝情報の中に埋め込んでいたのです。(ですので、このHPでは「寄生生物のコーナーに入れていますが、正確にはGOOは寄生生物ではないのです) G
JavaScriptで人工衛星の位置を計算して地図上に表示します。表示される桁数ほどの精度はありません。太陽系はこちら。 月周回衛星「かぐや」(SELENE)の軌道についてはJAXAの軌道データ提供システムをご覧ください。(要Java SE + Java 3D) 最近の更新 2008年9月29日 ATVが大気圏に再突入。 2008年9月28日 神舟7号が帰還。 2008年9月26日 有人宇宙船 神舟7号を追加。 2008年9月7日 光学画像衛星 GeoEye 1を追加。 2008年8月22日 通信衛星 スーパーバードC2号機を追加。 地図 最近30日間に打ち上げられた衛星 国際宇宙ステーション 明るい衛星 気象衛星 ゴーズ 地球資源衛星 追跡データ中継衛星 捜索救助衛星 静止通信衛星 アマチュア無線衛星 運用中のGPS衛星 ガリレオ衛星 科学衛星 測地衛星 技術
タイトルからはじめよう.「母たち」とは,ゲーテの『ファウスト』の有名な一シーンで,恐れおののくファウストがメフィストフェレスに導かれてゆく,「そこには場所も時間もない」ような「母たちの国」からとられている.これは現在もっとも注目すべきイタリアの歴史家カルロ・ギンズブルグが,その問題作『夜の歴史』(竹山博英訳『闇の歴史』せりか書房,1992年)のエピグラフに掲げたものである.一方,上村忠男はギンズブルグとの批判的対話を試みた本書『歴史家と母たち』の冒頭でこの「母たちの国」に触れながら,場所と時間こそが歴史学が成立するための必要不可欠の条件であると述べている.「歴史家」と「母たちの国」.「と」で無雑作につながれたこの関係は,むろん穏やかなものではあるまい.上村が『夜の歴史』の批判的読解を試みた本書の第1論文「歴史家と母たち」をそのまま本書のタイトルに掲げるとき,それは本書の全体を貫く問題がどこ
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