会談に臨む岸田文雄首相と公明党の山口那津男代表(左)=31日午前、首相官邸(春名中撮影)自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、暗礁に乗り上げていた自民、公明両党による修正協議は、大詰めで岸田文雄首相(自民総裁)が自ら局面打開に動いた。会期内の法案成立へ前進したが、派閥解散などに続き、首相自ら乗り出さなければ事態を収拾できない自民の機能不全も浮き彫りとなった。 「公明を置き去りにするわけにはいかない」 首相は山口那津男代表との党首会談前日の30日夜、周辺にそう決意を語った。