玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学』 - 西東京日記 IN はてな

新型コロナウイルスの感染拡大の中で、まさに本書のタイトルとなっている「公衆衛生の倫理学」が問われました。外出禁止やマスクの着用強制は正当化できるのか？ 感染対策のためにどこまでプライバシーを把握・公開していいのか？ など、さまざまな問題が浮上しました。 そういった意味で本書はまさにホットなトピックを扱っているわけですが、本書の特徴は、この問題に対して、思想系の本だと必ずとり上げるであろうフーコーの「生権力」の概念を使わずに（最後に使わなかった理由も書いてある）、経済学、政治哲学よりの立場からアプローチしている点です。 そのため、何か大きなキーワードを持ち出すのではなく、個別の問題について具体的に検討しながらそこに潜む倫理的な問題を取り出すという形で議論が展開しています。 そして、その議論の過程が明解でわかりやすいのが本書の良い点になります。 「これが答えだ！」的な話はありませんが、問題点が

[wuzuki]

マスク着用をめぐる呼びかけについて話題になる中、タイムリーな本の記事だ。『自由の国と感染症』『経済政策で人は死ぬか？』あたりとも近そうで気になってる。

[koo-sokzeshky]

パターナリズムの細分化とかその他諸々、面白そう。原理主義的に自由だ統制だという二元論ではなく、何が一番マシかを地道に比べないといけない…。現実では合意が完全でなくても走り続けなきゃいけないのも大変ね

[janyuu]

まさに専門家から提言（ https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001036023.pdf ）されてるんだけど、本邦では受けが悪い。

[goadbin]

この議論はコロナ初期、どんなに遅くてもワクチンが普及した段階にはすべきだった。

[ysfm]

児玉聡『COVID-19の倫理学』も面白かったよ。このエントリを読んだ限り、一部には内容重複はあるかもしれないけれど、けっこう別の切り口のことも書かれていたと記憶。

[kamezo]

健康問題について、社会は個人の判断にどのように介入できるか（あるいはできないか）を多くの事例とともに、さまざまな考え方をとりあげて整理している感じ。読んでみようかしら。

[mouseion]

面白い記事。そういえばアルコールの過剰摂取についてはその通りなんだけど脳梗塞やくも膜下等の突然的に発症する病気の原因はアルコール過剰摂取でなく急激な体温の変化みたいね。例えば冷房した直後外出するとか。

[bayaread]

本当に本筋と関係なくて申し訳ないんだけど、玉袋筋太郎に空目してしまった...

[porgy]

玉袋筋太郎と空目した人は素直に認めましょう。内容はとても良くて面白かったので本買うわ。

[ll1a9o3ll]

命と自由の話、ダイヤモンド・プリンセス号の隔離の件思い出す。それまで命と自由を秤にかけるようなことがない平和な時代だったからかなりびっくりした。引き続きマスクやワクチンの妥当なラインを探る日々だなぁと

[kowa]

面白い本。そしてこの記事の文章が読みやすくて良いね

[ishiduca]

"本書の特徴は、この問題に対して、思想系の本だと必ずとり上げるであろうフーコーの「生権力」の概念を使わずに（最後に使わなかった理由も書いてある）、経済学、政治哲学よりの立場からアプローチしている点です"

[ebmgsd1235]

公衆衛生と言えば疫病、戦争、国民国家、自由は？そこで規制の様相がナッジ（リバタリアン・パターナリズムって撞着語か）へ。capability（潜勢力）のfunctioningからは後ろ向きの責任はbeing、前向きのそれはdoingと概念操作

[gogatsu26]

玉袋筋太郎ではなかった

[triceratoppo]

まず前提として世代別や基礎疾患別に、コロナの正確な致死率を計測すべきだった。それが出来なかったため不安が増幅し、高齢者、医療業界、旅行業、飲食業への過剰な税金投入、歪な政策となってしまった。

[makou]

「コントロール可能性とそれに伴う責任の有無というのはグラデーションがあり、恣意的な線引がなされやすい」

[indenkun]

“後ろ向きの責任：過去の特定の行為から生じた損失の責任を、当人が個人的に引き受けることを要請する規範 前向きの責任：当人の置かれた状況に応じて、将来ある特定の行為を遂行することを望ましいとみなす規範（17

[daaaaaai]

おもしろそう