フロリダ州タラハシーの集会で展示された禁書処分対象の本。性的少数者(LGBTQ)や性的暴力に関する本、セックスを描写する本などが米国各地の公立学校図書館から撤去されている=2023年3月21日、Agnes Lopez/©The New York Times
パプアニューギニアの高地に滞在するうち、サツマイモが主食でタンパク質摂取が少ない現地の人たちが筋骨隆々だと気づいた梅崎先生。 糞便サンプルを集めて分析し、窒素を固定する機能を持つ腸内細菌を探りあてました。 人類と腸内細菌との素敵な共生関係とは? たとえば、ライオンは地域が別でも肉食ですが、人類の食べ物は地域ごとにいろいろです。アフリカにいた頃にはまだ小さかった人類の多様性は、各地に広がって環境に適応するうちに拡大しました。そうした人類の多様性の解明を目指すのが、人類生態学です。 糞便から腸内細菌を調べる 人類生態学では調査地に長く滞在することが多く、私の場合はそれがパプアニューギニア高地でした。現場に入らないと見えないテーマを探すのがこの分野の醍醐味です。初めて現地に赴いたのは、博士1年だった1993年。通算2年超の滞在で感じたのは、現地の主食がサツマイモでタンパク質摂取が明らかに足りない
ザ・ローリング・ストーンズのベーシストだったビル・ワイマンは脱退後の暮らしや現在の活動について語っている。 ビル・ワイマンは1962年から1993年までバンドに在籍しており、ザ・ローリング・ストーンズが今週からツアーに乗り出すのに際して、『ザ・ミラー』紙に脱退することにした理由について語っている。 「1991年に脱退したんだけど、信じてもらえなかったんだよね」と彼は語っている。「私が脱退したことを受け入れようとしなかったんだ。1993年までそうで、1994年にツアーに向けて集まり始めた時に『本当に脱退したんだよね』と言われて、『2年前に脱退したよ』と言ったら、ようやく受け入れてくれたんだ。だから、1993年に脱退したことになっているんだよ」 脱退を決めた理由についてビル・ワイマンは次のように続けている。「やり尽くしたんだよ。人生の折り返して地点で、『やりたいことは他にもある。考古学をやりた
時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 Donna Summer – I Feel Love ジョルジオ
新たな研究によると、現在”10億年に1度の進化”が起きていることが判明したそうだ。 10億年に1度の進化とはある種の微生物の細胞が別の種の微生物の細胞に取り込まれる「一次共生」と呼ばれるものだ。これが起きたのは40億年あまりの生命の歴史においてたった2回だけで、1回目ではミトコンドリアが、2回目では植物が誕生した。 一次共生は生命の誕生に深くかかわる極めて重要なイベントで、そして今回、新たに10億年に1度の進化が確認されたのだ。それでは詳しく見ていこう。
(CNN) 地球から最も遠い宇宙空間を飛行する米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」から、5カ月ぶりに解読可能なデータが地球に届いた。NASAのチームが試行錯誤を繰り返し、通信問題を引き起こした原因が1個のチップにあることを突き止めて、解決策を編み出した結果だった。 ボイジャー1号は現在、地球から240億キロメートル離れた宇宙空間を飛行中。打ち上げから46年を経て、さまざまな不具合や老朽化の兆候が見えている。 今回の問題は2023年11月に発生。飛行データシステムの遠隔測定モジュールから送られてくるデータが解読不可能になった。 ボイジャー1号の飛行データシステムは、現在の健康状態を表す工学データを科学計器の情報と組み合わせて収集している。地球上の管制室はそのデータを、0と1で構成される2進コードで受信する。 ところが11月以来、この飛行データシステムがループ状態に陥り、無線信号
世界の総人口が80億人になった。本来の地球生態系で養える2倍の増加だ。それを可能にしたのは第一次世界大戦前夜のドイツで生まれた「ハーバー・ボッシュ法」という空中窒素の活用技術の発明だ。 2個の窒素原子が結びついた窒素分子は大気の8割を占めている。窒素はDNAやタンパク質の構成素材で、動植物にとって重要な元素だが、無生物界(大気)から生物界への補給ルートが極めて細かった。 マメ科植物と暮らす根粒細菌などだけが窒素分子を2つの原子にほぐし、植物が使えるアンモニアの素材にすることで、生物界に供給していたのだ。 マメ科植物が枯れると窒素肥料となり、他の植物が育ち、草食動物が食べ、肉食動物がそれを食べるという窒素循環を利用して人類も生存してきたわけだ。 迫る飢餓の足音産業革命後、世界人口は急増し、1900年頃には約20億人になっていた。 だが欧米諸国は喜ばず、逆に飢餓の予感におびえていた。社会の進歩
私はノンセクシャル(恋愛感情はあるが性的欲求は他者に向かないセクシャリティ)を自認してきた。ただ、その恋愛感情についても、おそらく大多数の人とは違う抱き方をしている気がして、単純にノンセクシャルとは言えない、ノンセクシャルという言葉が当てはまらないと思えてきた。 一般によく聞くのは、恋愛感情を抱いた相手にキュンとする、独占欲を抱く、嫉妬する、などの感情があること。そして気持ちが通じあうと恋人という枠で特別扱いを互いに求める。 私の場合、独占欲や嫉妬は多少理解できる。キュンとするもわかるような気がする。でも、それも他の人が話しているのとは少し違う気がする。そして、恋人という枠で互いに特別扱いを求めるのはほとんど理解できない。 心理的に深い結びつきを感じて、友達や親友という枠を超えているとは思うものの、恋人とくくってしまうのには違和感があった。 いろいろと調べる中で、互いの存在をズッキーニと呼
功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれは本を読んでみることにした。 功利主義 (岩波文庫) たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになる
先日ヴィーガンインド料理レストランに行きました。 私はヴィーガンではありませんが、Googleの口コミがえらく高かったので「どんなもんじゃい」という気持ちで入店しました。 前菜?のジャガイモのスープが豚骨スープかと思うくらい旨みが強くて、メインのカレーのプレートもとても美味しく、楽しい時間を過ごせました。 ヴィーガンインド料理はどういう考え方で構成してあるのでしょうか。 やはりトマトの旨味が土台となっているんでしょうか。 僕がインド料理から学んだものは「スパイスのチカラ」もさることながら、それ以上に、「野菜の旨さ」でした。 僕は日本人ですし、和食も一通り学んできましたから、おいしい料理にはダシが不可欠、という概念は人一倍強く、また明確だったと思います。この場合の「ダシ」は、当然、鰹ダシを中心とした動物性のダシということになります。昆布ダシってのもありますが、それはあくまで鰹などの動物性と組
男性・女性の違いを説明する際に「男性脳・女性脳」という表現が使われることがあります。「男性脳・女性脳」は科学的な根拠に基づく概念なのか、単純化された言説はなぜ問題なのか、認知神経科学者の四本裕子教授(総合文化研究科)に聞きました。 多次元的なヒトの脳 ── 「男性脳・女性脳」という概念に科学的根拠はあるのでしょうか? 「男性脳・女性脳」の概念は、性別による脳の違いについて言及したものですが、そもそも「性」とは非常に多元的な概念です。社会的・文化的に定義される「性」(ジェンダー)が多様であるように、生物学的に定義される「性」(セックス)も複雑です。生物学的に定義される「性」には、遺伝的な染色体で決まる「性」、精巣や卵巣で決まるホルモンの分泌と関係する「性」、セクシュアル・フェノタイプと呼ばれる表現型の「性」などがあり、人によってはそれらが必ずしも全て一致するとは限りません。一方で、男性・女性
ずいぶん間が空いた山形月報ですが、今回は文学好きの間では話題ながらも難物と言われるコーマック・マッカーシー遺作2部作を中心に、ホームズの格闘術と、財政金融政策の話。文学にネタのような真面目な格闘術、さらには経済話といつもながらバラバラですが、さて、どんな話になるでしょうか! ずいぶん間が開いた (一年以上かよ!)。いつもながら、採りあげるつもり満々の本が一冊あって、それをどう料理しようか考えるうちに、ずるずる先送りになってしまうというありがちな話ではあります。 で、今回扱うのは、それではない。 コーマック・マッカーシーの遺作となる2部作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』だ。 マッカーシー『通り過ぎゆく者』 コーマック・マッカーシーは、現代にあって、本当の意味での文学を書けた数少ない作家の一人だ。そして、それは文学というものの意義が変わってきた現代では、決して容易なことではない。 村上龍は
考えをまとめるために書いているので長くなってしまった。 なので最初にChat GPT要約をおいとく。 要約欧州の再生可能エネルギーは投資が好調: 投資が集中している状況、特に施設の製造、建設、運営の分野の安定が大きい公的補助の縮小により再エネ施設の耐用年数が延長される→安定した資金調達につながっている 対して、既存電源は相対的に投資が集まらない。 欧州での原子力発電所新設計画への投資が集まらない 再生可能エネルギーの台頭に、原子力発電は構造的に対応が困難フランスの原子力発電所の採算割れ問題再生可能エネルギーと同じ構造を持つのに、再エネの低い限界費用に対抗できず日本の状況と対策: 電力市場の安定化だけ見ればこのまま致命的な破綻には至らない。しかし国際競争力が落ちる。 安い電力になる再生可能エネルギーへのシフトは不可避。エネルギーコスト削減の必要性と、それに向けた対策の重要性。 再エネ以外に投
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園 (1) (ビッグコミックススペシャル) 作者:永井豪とダイナミックプロ発売日: 2018/06/29メディア: コミック50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園 (2) (ビッグコミックススペシャル) 作者:永井豪とダイナミックプロ発売日: 2018/06/29メディア: コミック 以下の話は、発売中の「ビッグコミック」掲載のコラムより。一字一句正確ではなく、あくまでざっくりした要約です いまこの雑誌では、永井豪先生がデビルマンシリーズ連載しちょるもんね。 ビッグコミック 2018年 7/10 号 [雑誌] 発売日: 2018/06/25メディア: 雑誌 ビッグコミック13号では、永井豪先生の「ハレンチ学園」を、漫画コラムニストの夏目房之介さんの解説によるセンターカラーで特集。連載当時の、若かりし日の永井先生の貴重なコスプレ?姿も掲載されています。 pic.twi
なぜなら、あれは価格は高いのに耐久性は極端に低く、さらにほとんどの人にとって身体に悪く、レースの記録も悪くなるからだ。ああ、すぐさま「そのシューズを脱ぎなさい」と言ってあげたい。その衝動を抑えるのに七転八倒して、気分と体調を悪くして、私は家路につくことになる。それで、人気(ひとけ)のない夜明け前の散歩をしているのだ。 問題その1。この手のシューズはプロ専用である。 そもそも、ランニングシューズにカーボンを入れて、その衝撃を緩和するために分厚く超軽量のクッション材を追加した“アツゾコ”(厚底)シューズを開発したナイキの意図は何か。それは、ケニアの英雄であるエリウド・キプチョゲ選手が人類初の「マラソン2時間切り」を実現するためだった。 要は、キプチョゲ専用シューズだったのである。その後、アフリカ以外のアスリートにも提供し、日本では大迫傑選手が早くからユーザーとして開発にアドバイスをしていた。例
これは、複数の他社の人から聞いた話をくっつけたり混ぜたり脚色した話になる。つまるところフィクションだ。 あるIT企業ではチームごとに始業時にスタンドアップミーティングを行っている。スクラムで言うところのデイリースクラムである。よくあるやつだ。 ある日、5〜6人くらいの小規模チームに新しいメンバーが加入した。新卒ではないけれど第二新卒くらいの若さのメンバーであった。将来的にはリードする役職(テックリードだったり、デザインリードだったりそういうやつ)につきたいという、意欲のあるメンバーだ。仮にメンバーを山田としよう。 入社後しばらくした山田からマネージャーに相談があった。 「毎朝、スタンドアップミーティングをしているが、時間の無駄にしか感じない。それぞれが進捗を共有するが、自分には関係ないタスクの話を聞いても意味がないので早くタスク消化に入りたい。」 マネージャーはスタンドアップミーティングの
はじめに。これは映画『怪物』の内容とその問題点に触れる。映画『怪物』には児童虐待、いじめ、具体的な差別描写、児童を含めた自死をにおわせる表現、動物の死などの注意が必要な描写が多数含まれる。当事者、そして当事者性を強く持つ存在にとっては暴力性が強い内容が含まれるのだが、それらについて宣伝配給からの警告はない。改めて、当事者、もしくはいじめや虐待、自死描写がトリガーになり得る観客にとって致命的な傷を受ける可能性があるということを此処に明示する。同時に、そういった暴力性について触れながら、映画『怪物』とそれらを巡る諸問題に具体的に言及するため、この文章自体があなたにとって辛いものになり得るかもしれないことをあらかじめ警告する。ご自身の状態と相談して、読み進めて貰いたい。 日本映画だけでなく、日本の作品はこれらの命・精神に関わる警告を軽視しすぎていると日々感じている。これらの描写を“取り締まれ”と
蛇口に尻こすりつけ使用不可に 「性欲のため」男逮捕―警視庁 2024年04月06日15時26分配信 男が尻をこすりつけ、使用不可になった都立芦花公園の蛇口=5日、東京都世田谷区 公園の水道に尻をこすりつけ、使用できない状態にしたとして、警視庁が器物損壊容疑で自営業の男(56)=東京都杉並区=を逮捕していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。「性欲を満足させるためにやった」と容疑を認めているという。 リフォーム会社社長ら逮捕へ 「屋根の補修必要」とうそ―警視庁 捜査関係者によると、男は1日午前2時20分ごろ、世田谷区粕谷の都立芦花公園で、水道の蛇口に肛門をこすりつけた疑いが持たれている。 公園側は、衛生上の観点から蛇口の使用を禁止した。後日交換する予定という。 同日午前3時ごろ、同区南烏山の路上で、下半身を出して自転車に乗っている男を警察官が発見。男の携帯電話から公園で全裸で自身を撮影
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