外国株式を投資対象とした投資信託で、過去1年間のトータルリターンが大きかった(2024年3月末基準)のは、トップが「野村 世界業種別投資シリーズ(半導体)」で106.94%、第2位が「インベスコ 世界ブロックチェーン株式」で86.95%、第3位が「iFreeNEXT FANG+インデックス」の86.91%だった(レバレッジ型を除く)。特定の産業やテーマに特化した投資信託ばかりになった。安定的に高いリターンを記録している米株指数「S&P500(配当込み、円ベース)」のトータルリターンが49.40%を大幅に上回る運用成績を実現した実績から、分散投資の効果について考えたい。 今年から始まった新NISAの影響もあって、投資信託の売れ筋のトップは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、第2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になっている。2020年3月の「