1990年代~2000年代の雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代を就職氷河期世代またはロスジェネ世代といいます。2022年現在では40代になっています。そこで、この世代に注目して、平均貯蓄額や給与など、40代の現在の状況をデータで見てみたいと思います。氷河期世代は他の世代と何が違うのか、その答えを探ってみました。 【図版】15~24歳の大企業勤務者数、就職氷河期にはグラフの線が大幅にへこむ ■氷河期世代40代の貯蓄額 就職氷河期世代は、バブル崩壊後に新卒で就職活動を行った1970年~1982年生まれ、2022年時点で40歳から52歳の人たちを指します。ここでは40代と括って、現在の状況を貯蓄額から見てみましょう。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年)」によると、40代の平均貯蓄額は891万円、中央値は200万円となっています。年代別に見てみると次