ドニエプル川の支流で、小型艇を使った渡河作戦の訓練を行うウクライナ軍兵士=14日、ウクライナ・ミコライウ州(共同) ロシア軍が待ち受けるドニエプル川の対岸に、小型艇で少数の歩兵を送り込み橋頭堡を築き、猛攻に耐えながら維持する―。ウクライナ軍は昨年秋から、南部ヘルソン州で危険度の極めて高い渡河作戦を継続している。東部ドンバス地域で激戦が続く中、渡河作戦はロシア占領地奪還に向けた南部戦線の焦点だ。圧倒的不利な状況下で、大河を渡り廃虚の地下に潜伏しながら交戦を繰り返す。兵士らは「地上の地獄だった」と口をそろえた。