ロシアの侵攻を受けるウクライナの国防省情報総局は11日、イーロン・マスク氏が率いる米スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」をロシア軍がウクライナの占領地域で組織的に使っていると発表した。ロイター通信が報じた。 報道によると、ウクライナ東部でのスターリンク端末(受信機)の設置を巡るロシア軍兵士の会話を同局が傍受したとして、その…
ウクライナは、ロシアが築いた強力な塹壕(ざんごう)による防衛線を突破できず苦しんでいます。ザルジニー総司令官は英誌エコノミストの取材に「このままでは長期戦は必至。そうなれば敗戦が濃厚になる」と答えていました。 苦戦が生み出す内部分裂 3歩しかないというのは厳しいですね。 小泉氏:西側からの支援が遅れ、苦戦が続く中で、ウクライナ内部で結束の乱れが目立つようになってきました。まず、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官との間に隙間風が吹いています。 加えて、アレストビッチ元大統領府長官顧問がX(旧ツイッター)上でゼレンスキー大統領を激しくののしっています。23年1月に失言のため解任されたのを逆恨みしての行動と見られます。 アレストビッチ氏は、もし大統領選挙を実施するのであれば立候補するとして、公約も発表しました。この中で注目すべきものとして「被占領地の軍事的奪還を求めない」があります。これを条
ハマスによる大規模ロケット攻撃と越境攻撃の背後に、イスラエルの抹殺を目標に掲げ、長年、軍事、経済両面で過激派組織ハマスを支援し続けてきたイランがいることは確実だとされているが、果たしてプーチン大統領のロシアはこの紛争激化に関与しているのだろうか。 もともとはイスラエルに近いとされていたプーチン大統領だが、今回の紛争では、ハマスの背後にその影が見え隠れするという指摘が出ている。 ちなみにハマスの大規模攻撃が始まった10月7日はプーチン大統領の71歳の誕生日だった。ウクライナのメディアでは、プーチン大統領の誕生日に合わせてロシア軍の将軍や情報機関の高官たちが、想定外の戦果をプレゼントとして用意しているのではないか、と言われていた。このハマスの越境攻撃が果たしてそのプレゼントだったのだろうか。 (元テレビ朝日モスクワ支局長 武隈喜一) ■長年の友人だったはずが… イスラエルのネタニヤフ首相は、こ
ウクライナ軍は9月13日夜、ロシアが占領する南部クリミア半島のセバストポリにある海軍基地を攻撃し、黒海艦隊のキロ級潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーを破壊した。使用された巡航ミサイルのストームシャドーは、乾ドックに入っていた同艦を単に損傷させただけでなく、内側から爆破した。 18日にソーシャルメディアに投稿された同艦の残骸を写した写真からは、それがはっきりと示されている。ストームシャドーが着弾した中央部は外側にめくれており、ミサイルが艦体を貫通した後で爆発したことを示している。 #Ukraine: Photos showing the aftermath of the Ukrainian Storm Shadow missile strike on the Russian Pr. 636.3 "Rostov na Donu" submarine in Sevastopol- given the c
ニューヨークの国連総会に出席しているウクライナのゼレンスキー大統領が演説し、ロシアによる軍事侵攻を厳しく非難したうえで、「すべての力を結集し、侵略者を打ち負かすために団結して行動しなければならない」と述べ、国際社会に改めて支援を呼びかけました。 19日に国連総会で始まった各国の首脳らによる一般討論演説では、冒頭、グテーレス事務総長がロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、「国連憲章と国際法に違反する戦争は恐怖の連鎖を生み出し、人命を奪い、人権を踏みにじり、家族を離散させた。ウクライナにとどまらず、私たちすべてに深刻な影響を及ぼしている」と非難しました。 このあと、日本時間の20日午前3時ごろからはウクライナのゼレンスキー大統領が演説し、ロシアが世界を核戦争の恐怖に陥れ、食料供給をも脅かしていると厳しく非難したうえで、「すべての力を結集し、侵略者を打ち負かすために団結して行動しなければな
(CNN) ウクライナの反転攻勢が始まって数カ月が経過したが、一気に決定的突破口を開こうというウクライナの希望はだいぶ前にしぼんでしまった。 ウクライナ政府はロシア占領地域、とりわけ南部の奪還を目指して反転攻勢を仕掛けた。最近は再び楽観的な見方が出てきているとはいえ、これまでのところ成果は限定的で、それも多大な犠牲を払っている。ウクライナ軍が敵の防衛網の弱みを探る中、ロシア政府も成果を得ようとしており、戦争初期に一度は占領したものの1年前に奪還された北東部クピャンスクの街に進軍を試みている。 戦地の状況を正確かつリアルタイムに把握することはできないが、CNNでは最新の戦況で主な戦いの舞台となっている地域を検証してみた。 これまでの流れ ウクライナが反転攻勢に苦戦しているとはいえ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が当初期待していた状況から程遠いことを忘れてはならない。 2022年2月にウ
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イーロン・マスクがウクライナの激戦地でネットを遮断して年580億円を要求2023.08.24 18:00594,166 satomi 無料で広めて遮断&請求。 ウクライナに衛星スターリンクからインターネットを提供して一躍英雄になったSpace Xのイーロン・マスクCEOですが、昨年10月、南部領土紛争地域への前進の際、ネットを故意に不安定にして高額な料金を請求していたことがわかりました。 The New Yorkerが外交筋と軍部に取材して報じたもの。司令部と連絡がとれなくなってウクライナ軍はパニックに陥り、撤兵を余儀なくされたと米軍上層部は苦り切っています。 記事にはこんな通信兵の生々しい証言も。 前線まであとわずかというところでいきなり通信が途絶えて各部隊が孤立したんですよ。 突撃するときには、司令官にとって大隊からの情報が要。しかたないので、無線の届く圏内まで車で移動して自らの命を危
ロシアで武装反乱を起こしベラルーシが受け入れている民間軍事会社ワグネルの戦闘員について、ベラルーシの隣国ポーランドのモラウィエツキ首相は、戦闘員が国境地帯に向けて移動しているという情報があるとして警戒感を示しました。 先月、ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの戦闘員について、ロシアと同盟関係にあるベラルーシは受け入れを進めているとみられます。 こうした中、ベラルーシの西側に位置するポーランドのモラウィエツキ首相は29日、ワグネルの戦闘員100人以上が国境地帯の「スバウキ回廊」に向けて移動しているという情報があると明らかにしました。 「スバウキ回廊」は、いずれもNATO=北大西洋条約機構の加盟国であるポーランドとリトアニアとの国境地帯で、ロシアの飛び地カリーニングラードとベラルーシに挟まれていることからNATOの安全保障上も、重要な地域とされています。 モラウィエツキ首相は「状況
【読売新聞】 ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は27日の式典で、ロシアがベラルーシへの配備開始を表明した戦術核兵器を巡り、「我々の兵器だ。我々が使う」と述べた。自国が必要だと判断すれば使用を辞さない姿勢を強調し、独自使
6月24日に反乱を起こしたロシアの民間軍事会社「ワグネル」は首都モスクワまで200kmまで迫った時点で進撃を停止し、撤退して行きました。ワグネルが制圧したロストフ州の南部軍管区司令部など各施設からも撤退が開始されています。 こうしてワグネルとロシア政府は交渉の末に全面衝突を避けましたが、その交渉結果はワグネル側の降伏に近いものでした。責任者のプリゴジン氏はベラルーシに亡命させられ国外追放となります。 責任者プリゴジンの罪は問わないが、ベラルーシに亡命させるワグネル兵士の罪は問わない(衝突で正規軍に死者が出ている)反乱不参加のワグネル兵士で希望者は国防省との契約ができるショイグ国防相などの人事について交渉の題材に上らなかった ※TASS プーチン大統領が6月24日に行った緊急演説での「国家反逆罪として全員処罰する」という方針は全面撤回という形で譲歩したことになりますが、プリゴジン氏は失脚して
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ロシアによる電波妨害で米国の供与するハイマースの精度が低下しているという/Anastasia Viasova/The Washington Post/Getty Images/File ワシントン(CNN) ロシアが米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を妨害するケースがここ数カ月で増えていることが分かった。ジャミング(電波妨害)を駆使してGPS(全地球測位システム)による誘導を狂わせ、ロケット弾の目標命中を阻止しているという。 この問題について報告を受けた複数の関係者がCNNに明らかにした。 ウクライナ軍はハイマースの使用を続けており、米国の助けを借りて様々な回避策を講じざるを得ない状況にある。ハイマースはウクライナの戦いでおそらく最も畏怖(いふ)される兵器となっている。 中距離ロケットシステムのハイマースは戦況を一変させるゲームチェンジャーとうたわれ、昨年夏にウ
ウクライナは新たな手法の電子戦によってロシアのドローン(無人航空機)を次々に墜落させている。偽の信号でドローンの衛星誘導システムを欺き、誤った位置に導く「スプーフィング(なりすまし)」という手法だ。 ロシアの侵攻を受けるウクライナでは、双方が相手側のドローン使用を阻もうとするなか、いたるところで電波のジャミング(妨害)が行われている。これまで、対ドローンの電子戦のやり方は主に2つあった。電波ノイズを発生させてドローンの制御信号を妨害し、操縦を不可能にするという方法と、GPSをはじめとする衛星測位システム(GNSS)の周波数に干渉し、ドローンの衛星ナビゲーションを使えなくするという方法だ。 そして、第3の方法として、GNSS信号のスプーフィングによるドローンの誤誘導も行われているとみられることが、ロシア側の報告からわかった。 ロシアの支援を受ける民兵組織が運営する「ノボロシア支援調整センター
ロシアによる攻撃が続く中、ザポリージャ州の前線近くの訓練場で戦車の上に立つウクライナ兵=5日/Reuters (CNN) ウクライナ当局者によると、ウクライナ南部ザポリージャ州のロシアの占領下にあるいくつかの町で退避が進められている。 ウクライナが支配しているニコポリ地区の軍政トップ、エーヘン・エフトゥシェンコ氏は、ドニプロ川対岸のロシアが占領している地域の住民の話として、退避用のバスが到着し始めたと述べた。 エフトゥシェンコ氏のSNS「テレグラム」への投稿によると、若い家族がカミアンカドニプロウスカの集落からの退避を申し込もうとしたが「行政が拒否した」という。 同氏は「これまでのところ最上級の協力者だけが退避しており、その他の人々はウクライナ軍を待っている」と主張した。 同氏はまた、退避を申し込んだ家族とロシアが支援する行政との間で交わされたものとされているメッセージを公開した。やり取り
ウクライナ東部ハルキウ州シニハ村で、ロシア兵の遺体のそばで見つかったパスポートを見せるウクライナ兵(2023年4月8日撮影)。(c)Sergiy KOZLOV / AFP 【4月16日 AFP】ウクライナ東部ハルキウ(Kharkiv)州シニハ(Synykha)村のはずれで、白骨化が進んだロシア兵の遺体が見つかった。緑の軍服と黒いブーツを身に着けたままだ。通報を受け、ウクライナ特殊部隊が収容のため現地を訪れた。 がれきの下敷きになったままの遺体や、農村部に残されている遺体が発見されることがある。ウクライナ当局によると、ロシア軍は兵士の遺体の搬送を行わないことが多い。 春になったシニハ村の牧草地で遺体を発見したのは、牛を放牧していた10歳の少年だった。少年の家族から連絡を受け、遺体搬送部隊がやって来た。 現地で取材した記者の一人が怖かったかと質問すると、少年は「別に」「怖がる理由はない」と答え
アメリカが長距離攻撃能力の供与にどこまで踏み込めるかが今後の焦点の一つになる[2023年2月20日、電撃的にキーウを訪問したバイデン米大統領](C)photowalking/shutterstock.com ロシアによるウクライナ侵攻は二年目に入り先はまだ見えない。この戦争が終わる可能性はあるのか、あるとすれば、どのような形があり得るのか。ヨーロッパの安全保障を専門とし、新著『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書)を刊行した鶴岡路人氏が、ヨーロッパの国際政治が専門で、ウクライナ研究会副会長も務める東野篤子氏とともに、「戦争の出口」を考える。 *** 「凍結された戦争」がもたらすもの 東野篤子 私たち二人は、この戦争の終わり方については相当に悲観論を共有していて、このまま「凍結化」してゆく恐れが最も強いと考えています。戦闘は少しずつ収まって、犠牲者は減っていくかもしれない。ロシアの継戦
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