突然の別れ 2024年5月22日、わたしの大学時代の恩師、佐藤晴彦先生が亡くなった。 朝、携帯に届いた友人からのメッセージでそれを知った。 突然のことで大いに驚いたものの、先生ももうご高齢だったので、どこか覚悟はしていた。 一昨年、関西に帰ったときに食事を一緒にさせていただいた。それが直接お目にかかった最後の機会になった。 食事の後、駅のホームを元気に早足で歩き去っていく先生を見送ったのが、最後に見た佐藤先生の姿である。 その後も、メールやSNSではちょくちょくやりとりをしていて、時々近況報告をしていた。 また、何年も前の話になるが、先生が退官されたときに、わたしが幹事になって大学の先生方や教え子たちを呼んで、大々的な記念パーティーを開いた。 自分で言うのも何だが、先生がいらっしゃる間にしっかり“孝行”ができたと思っているので、自分としては「もっとこうしておけばよかった」という後悔はあまり