第1章 括弧をめぐる遍歴――週刊誌の括弧と現代思想の括弧 �第2章 括弧という現象――区切ることでなにが起こるのか �第3章 括弧の歴史――括弧はどのように使われてきたのか �第4章 括弧の意味論――括弧の持つ創造的なパワー �第5章 括弧の行為論――共犯と誘惑のメカニズム �第6章 括弧の現在――括弧の使用はどのような意味をもつのか �
第1章 括弧をめぐる遍歴――週刊誌の括弧と現代思想の括弧 �第2章 括弧という現象――区切ることでなにが起こるのか �第3章 括弧の歴史――括弧はどのように使われてきたのか �第4章 括弧の意味論――括弧の持つ創造的なパワー �第5章 括弧の行為論――共犯と誘惑のメカニズム �第6章 括弧の現在――括弧の使用はどのような意味をもつのか �
突然ですが、質問です! 以下の文章で、登場人物が実際に声に出して言っている部分と、心の中で思い浮かべている部分はどこでしょうか。 「みんなはね、ずいぶん走ったけれども遅れてしまったよ。ザネリもね、ずいぶん走ったけれども追いつかなかった」と言いました。 ジョバンニは、 (そうだ、ぼくたちはいま、いっしょにさそって出かけたのだ)とおもいながら、 「どこかで待っていようか」と言いました。 青空文庫 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43737_19215.html 答えは簡単ですね。 「 」の中の言葉が声に出して言っている部分、( )の中の言葉が心の中で思い浮かべている部分です。 前後の文章からも読み取れると思いますが、括弧の使い分けがされていることで、より分かりやすくなっています。 このように括弧類は主に文章内で会
「日本語組版は難しい……」 こんな言葉を聞いたことがありますか? その要になるのが「約物やくもの」と言われる記号類です。 例えば私達が当たり前のように使用している句読点。 縦組みでは「、。(テン・マル)」の組み合わせが使用されますが、横組みでは「,。(カンマ・マル)」や「,.(カンマ・ピリオド)」の組み合わせを使用することもあります 昭和26年(1951年)に国語審議会が定めた「公用文作成の要領」では、公文書において横書きでは「,。(カンマ・マル)」を用いるよう定められていました。 しかし令和4年(2022年)上記に代わって「公用文作成の考え方」が定められ「、。(テン・マル)」が横書きにおける句読点の原則となりました。 ※横書きでは「,(カンマ)」を用いてもよいとされていますが、一つの文書内でどちらかに統一する必要があります。 これら句読点は、文の区切りを示す役割を果たしています。私達にと
定価 2,420 円(税込) ジャンルノンフィクション 文芸・評論・エッセイ 実用・語学・ビジネス 刊行日2023年08月30日 判型/ページ数四六判変形 並製 192ページ ISBN978-4-86528-383-9 CコードC0080 重版情報1 装幀・装画松田行正+倉橋弘/装丁 この小さな記号の歴史を知っていますか? 英文法の世界でいくたびも論争を巻き起こしてきた記号「セミコロン」。 ・英文法家たちの仁義なき論争 ・セミコロンのせいで酒も飲めない? ボストン中が大騒動に。 ・終身刑か死刑か、句読点が生死を分かつ。 ・句読点の使い方を指摘され、校正者にブチ切れるマーク・トウェイン ・難解すぎてまったく売れなかった『白鯨』における大量のセミコロン etc. 小さなトラブルメーカーが巻き起こす波乱万丈の文化史! 柴田元幸氏・鴻巣友季子氏 推薦! 英→日翻訳者として、日本語にセミコロンがない
ダリア @tiamatdahlia ちょっと突然ですがアンケートを取らせててください。 「三点リーダーの直後に読点はルール違反」であるということが周知の事実なのか知りたいです。 例) 「だけど·····、そんなこと知らなかったし」 ⬆️こういうのが小説などではルール違反ということを 2023-05-11 21:51:02 ダリア @tiamatdahlia 私は知らなかったけれども、自分の小説などを見返しても使ってなかった、です。 検索して色々な記事を読みましたが、そこまで厳格に守れというものがほとんどなく·····😅 小説書きさんだけじゃなくて、読み専の方々もお願いします。 2023-05-11 21:53:31 藤原祐 @fujiwarayu 小説とか漫画原作とか。 『母をたずねて、異世界に。』 『レリック/アンダーグラウンド』『クビキリヒメ』『FF14 きみの傷とぼくらの絆』『煉獄
欧文、和文ともに、横棒のたぐいは無数にある。ハイフンとダッシュとマイナスと水平線と罫線と、それに漢数字の一と……。さらに半角(欧文)と全角(和文)の別があり、とても紛らわしい。どのように使い分けするのかを、簡単にまとめておきたい。厳密な使い分けは、小学館辞典編集部編『句読点、記号・符号活用辞典。』や、Chicago Manual of Style等のスタイルガイド、もしくは各語の文法書を参照されたい。 以下、「U+」に続く4桁の16進数の数字はunicodeを示し、その後に続くのはunicode称号です。 (今回は、全角(1倍)=和文、半角(2分)=欧文のそれぞれ一文字分とお考えください。細かい使い分けはしていません) *注意:投稿論文等の執筆にあたっては、各学会等のスタイルガイド(規定)をご確認ください。 それからmacでの記号類の入力方法については、以下の記事もお読み下さい。 - ハイ
紹介文 本書は、「日本語使用者」の句読点の使用実態を定量的に分析したものである。日本語母語話者と日本語学習者の使用傾向を比較・分析しており、どちらか一方のみを対象としてきた従来の研究とは一線を画す。その分析結果と提言は、理論的・体系的な指導が行われてきたとは言いがたい国語教育や日本語教育における句読点指導に変革をもたらしうる。また、日本語学、国語教育、日本語教育における句読点の研究について網羅的かつ体系的にまとめており、後続の研究に欠かせないものとなるであろう。 第1章 序論 1 研究背景 2 本書における研究課題 3 本書の構成 4 本書における用語の認定 第2章 日本語における句読法研究の変遷 1 第2章の目的 2 日本語における句読法 3 1960年以前の句読法研究 4 1960年代の句読法研究 5 1970年代の句読法研究 6 1980年代の句読法研究 7 1990年代の句読法研究
欧文書体の書体ディレクター、ヨアヒムさん協力のもと「英語表記でありがちな間違い」とその解決法をご紹介していくこのシリーズ。 第1回は日本語と外国語で併記する場合の“心得”とも言えるトピックでしたが、第2回となる今回は少し実践的に。英語を扱うときに迷いやすい「複合語でのハイフンやスペースの使い方」と、「ハイフンとダッシュ、似た記号の使い分け」について紹介します。 〈書体ディレクター プロフィール〉 Joachim Müller-Lancé(ヨアヒム・ミュラー゠ランセイ) 1961年ドイツ出身。スイスのバーゼル・スクール・オブ・デザインでグラフィックデザインを学び、日本を含める各国のタイポグラフィコンペティションで優勝するなど高い評価を受ける。 2018年にはソウルのフォントメーカーYOON Designの欧文のデザインディレクターとして活躍。2020年から、フォントワークス社に加わり、現職の
みなさんは、国語の授業で句読点の使い方について習った記憶はありますか? 私は残念ながら覚えていません。みなさんのなかにも私と同じように覚えてないという方がいるのではないでしょうか。そんな影の薄い句読点ですが、国語の教科書にはしっかりと取りあげられていて、その使い方が教えられています。 では、みなさんも毎日必ずと言っていいほど使っている句読点は、一体どのようにして取りあげられ、教えられているのでしょうか。今回は、日本の国語科教育、特に小学校において、どのように句読点が教えられているのかを見ていきたいと思います。 以下では、まず、教育指導要領においてどのように句読点の指導が記述されているのかを確認します。そして、そのあとに現在の国語の教科書においてどのように書かれているのかを見ていきたいと思います。 『小学校学習指導要領』における句読点にかんする記述 句読点にかんする内容は、『小学校学習指導要
前回は、日本の小学校における国語科教育で、どのように句読点が取り扱われているのかを見てきました。今回は、日本語を第二言語として学ぶ日本語学習者が、どのように句読点を学んでいるのか、ということについて見ていきたいと思います。 結論から言えば、基本的に句読点は学んでいない、と言えるでしょう。あったとしても、それは日本語教師のさじ加減次第だと思われます。つまり、日本語教育のための句読点教育はされていない、というのが現状だと言っても過言ではないでしょう。 今回は、そんな日本語教育における句読点について考えていきたいと思います。以下ではまず、日本語教育における句読点の研究を見たうえで、日本語学習者が使用する教科書で句読点がどのように扱われているかを見ていきます。そして、日本語教育においてどのように句読点を指導すべきかを考えてみたいと思います。 日本語教育と句読点にかんする研究 第7回の連載でもいくつ
今回は、公用文では句読点がどのように扱われているのか、ということについて見ていきたいと思います。まず前半では、2022年1月に建議された「公用文の考え方(建議)」における句読点についての記述をまとめてみたうえで、課題と私案を挙げてみたいと思います。後半では、公用文の書き方を紹介している書籍をとりあげ、句読点にかんする記述をまとめます。そのうえで、私たちはどのように句読点を扱っていけばいいのかを考えていきます。 そもそも公用文とは 公用文というのは、国や公共団体が出す文書や法令などに用いる文章のことを指します。たとえば法規や公示といった法律をまとめた文書やそれを一般に知らせるための文書、答申や申請などといった公的なやりとりにかんする文書、場合によっては賞状や表彰状といったものも公用文に含まれます。 後ほど紹介する文化庁(2022)「公用文作成の考え方(建議)」では、この公用文の定義・分類が改
この第5回では、句点の使い方についての問題を取りあげたいと思います。 句点についての研究は読点の研究と比べるとあまり多くありません。それはやはり、句点は「文の終わりにつければいい」と思う人が多いからなのではないでしょうか。 ですが、よくよく考えてみると、句点をつけるかどうか迷う例はいくつか存在しています。今回は、そのなかでも三つの句点のつけ方の問題を取りあげます。みなさんの句点の使い方を思い出しつつ、読んでもらえたらと思います。 1)『くぎり符号の使い方』における句点の記述 まずは、一応のルールである『くぎり符号の使い方』の記述について見ておきたいと思います。句点については次のようにまとめられています。 一、 マルは文の終止にうつ。(例1、2、3) 二、 「 」(カギ)の中でも文の終止にはうつ。(例4) 三、 引用語にはうたない。(例5) 四、 引用語の内容が文の形式をなしていても
前回は、事典の記述をもとに、どういった意識から読点が打たれるのかということを六つの意識からまとめてみました(第3回 読点の打ち方:構造、長さ、意味、リズム、ジャンル)。このように、読点はさまざまな意識から打たれます。この意識の有無や強弱は、書き手によって差があると考えられます。前回の連載では「一人ひとりが持つ読点の打ち方の規範には、共通するものがある」と書きました。ですが、一人ひとりが読点の打ち方についての規範を持っていたと仮定しても、「ここに読点を打つべきか……。」と悩む人は多いのではないでしょうか。 そこで、今回は、打つかどうか迷いやすい読点を三つ取りあげて、検討していきたいと思います。 先に結論を言いますが、明確な答えはありません。なぜ読点を打つか迷うのか、ということを考えることで皆さんの持つ悩みを共有できたらと考えています。みなさんが迷う読点をTwitterのハッシュタグ「#わたし
この連載では、これまでに最初に現在までの句読点の規則、句読点成立の過程、読点の打ち方のコツ、そして、読点と句点を使うさいに迷うところについてまとめてきました。ここまでの連載を読まれたみなさんは句読点についてどう感じましたか。きっとこれまで以上に句読点の難しさ、複雑さを感じているのではないでしょうか。 このような句読点にたいする現状に日本語の研究者も黙っていたわけではありません。どのような傾向があるのかを見いだそうと、さまざまな角度から研究をがんばってきた歴史があるのです。今回はそんな「句読点の研究」にフォーカスをあてていきたいと思います。 とはいえ、句読点の研究を全て取りあげると、おそらくこの連載が終わってしまうほどの量になってしまいます。そこで、現在までに行われてきた句読点についての研究のなかでも私が独断と偏見で選んだ重要な論考を取りあげて、これまでの句読点の研究史を振り返ってみたいと思
フランス語とかロシア語とかで引用符として使用される、ギュメの話。 例:« » 使用する機会があっても、なんだかんだで、はっきりとした由来は知らず、深く調べたりはしなかった。 ちょっとぐぐった。 日本語のWikipediaでギュメのとこでは、 括弧 - Wikipedia ギュメは主にヨーロッパで利用される引用符である。二重山括弧引用記号(にじゅうやまかっこいんようきごう)ともいう。 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。 由来は書いてないっぽい。 英語のWikipediaで引用符の歴史のとこでは、 Quotation mark - Wikipedia, the free encyclopedia 英語のWikipediaでフランス語の引用符のとこでは、 Quotation mark - Wikipedia, the free encyclopedia ざっくり読むと
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