昨年、お好み書きを賑わせた「ネコ捕り大論争」が本になりました。一冊は奈良県部落解放研究所発行の『部落解放なら第9号』。A4判87ページ中3分の2以上を割いた特集です。もう一冊は京都・かもがわ出版の『脱常識の部落問題』(朝治武、灘本晶久、畑中敏之編)の中の一稿として大西が書きました。また、この4ヵ月ほどの間に新しい動きもありました。新たに読者からの投稿もあります。経過を説明する意味で、そして本の宣伝をするために、大西が書いた原稿を一部省略して掲載します(ふたつの本の原稿は題名は変えましたが実はほとんど同じなんです)。 私はスポーツ新聞社に勤めるかたわら「お好み書き」という名の月刊のミニコミ新聞を8年間(98年3月現在)出している。部落問題で論文を書くなんて初めてで、この本のそうそうたるメンバーに比べれば門外漢である。そんな私であるが、一部で大きな問題となっている「ネコ捕獲問題」を巡っては、三