書評にかえて 「ナウシカ解読 ユートピアの臨界」(稲葉振一郎著・窓社刊) オータム(SVD85360@pcvan.or.jp) 表題の本について、書評するほど正しく理解ができたという自信がないので、このテキストのタイトルは、「書評にかえて」とさせていただきました。 この本は何か? コミック版ナウシカを、ユートピア論という切り口で読み解いていく本であると言えます。しかし、話題は周辺にまで広がっていて、必ずしも、この範囲内だけで完結している訳ではありません。 ナウシカとユートピア論のどちらが主かというと、これは文句無くナウシカです。ナウシカを読み解くために、ユートピア論が援用されている、と考えて良いと思います。 また、単にナウシカといっても、いろいろな要素があると思いますが、「何故に、あのような結末にならねばならなかったのか」という点に重点が置かれているように思えます。 作者はどんな人か? 1