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ブックマーク / www.yasuienv.net (11)

  • もし福島第一がこんな形だったら 市民のための環境学ガイド

    福島第一で起きた事態は、原発というものがもともと持っている特性を明らかにした。 100万kWレベルの発電量を維持するために、原子炉が出している熱量は莫大である。安全係数を高くとっているため、熱の利用効率は原発の方が低く、同じ発電量の火力よりも、さらに大量の発熱をしている。 熱源は勿論、臨界状態における核分裂という機構である。しかし、臨界状態を止めることは瞬時にできても、その後にも継続する発熱を止めるためには、外部から莫大なエネルギーを使って、冷却を継続することが必要不可欠である。 この特性は、化石燃料の燃焼によって作られるエネルギーとの最大の違いである。化石燃料であれば、燃料の供給を止めれば、とにかく止まる。停止用のエネルギーを注入する必要はない。スパッと止めても、多くの場合、ちゃんと止まるので、問題も起きない。 核分裂だとなぜ発熱が残るのか。核分裂では、ウラン235が2つの元素に分かれる

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    hiro7373 2011/04/24
    "福島第一で起きた事態は、原発というものがもともと持っている特性を明らかにした"
  • 食リスクとサプリメント 市民のための環境学ガイド

    最近の新聞、健康品やサプリメントの広告が増えたと思いませんか。さる新聞記者に聞いたところ、大企業からの広告が減って、そのために、これまでだと掲載されなかった健康品の広告が出てしまうのだそうで。 しかし、健康品やサプリメントですが、有効とされている成分の中身を皆さんどのぐらい知った上で買っているのだろうか。 ちょっと調べてみただけでも、大変な種類のサプリメントがあるが、その効果の当のところは一体どうなっているのだろう。 C先生:今日のテーマは、思いこむことで「健康」になれるかという話。 しかし、その前に、若干の追加をしたい。先週のHPでは、子どものぜんそくにも、親の思い込みが利いているのではないか、という推測について述べた。 まずは、その続きで、リスク感覚あたりから行くか。まず、リスク感覚は思い込みで支配されているかどうか。 A君:市民のリスク感覚は、どうみてもメディアの報道によって

  • 反地球温暖化論 市民のための環境学ガイド

    現在の日には、かなりの反地球温暖化論者が居るとされている。そのうちの、何名か+αが集合して書かれたというか、どこかに書いた原稿を集めたようにも見えるが、そんなが文藝春秋から発刊されている。 『暴走する「地球温暖化」論』である。ISBN978-4-16-369890-8  ¥1524+税。2007年12月15日 第1刷発行。 C先生:結論的には、「買うのではなかった」が感想。もっとも気に入らないことが、暴走する「地球温暖化論」なのだから、温暖化だけを論じているものと思ったら278ページまであるだが、温暖化について議論しているのは、150ページまで。残りは、反環境原理主義論。しかも「反環境」原理主義であって、反「環境原理主義」ではない。それも大部分は、すでにどこかで読んだ、というもので新鮮味は皆無。 A君:p198ページに、渡辺正先生が、「環境の話にはつねに解釈が絡みますからね。とくに活

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    hiro7373 2008/10/07
    "「温暖化は自然現象である。だから、なんの対策も不用」、という仮説で動くのか、「温暖化は人為的な影響が主である。だから、排出削減は必要」という仮説で動くのか、どちらが将来「後悔しない」対応なのだろうか"
  •  市民のための環境学ガイド

    金曜日の夜から日曜日の夕刻まで福岡県にいたもので、この原稿は、いささか前に書かれたものである。 前回取り上げたのは、その他プラのリサイクルについてであった。しかし、最近では、もはや科学的に確定したとの理解をすべき地球温暖化問題にもウソがあるといったことが一部では主張されている。 今回は、地球温暖化についてのウソと正解の距離について議論してみたい。 C先生:この話も様々な意見がある。確かに、どのような政策的対応をすべきか、という話になると、現時点での京都議定書対応は、ある程度決まっているものの、それでも、旧共産圏の国には排出目標に対して多大な余裕があるもので、それらの国から排出権を買うという方法がありうるが、それが良いかどうかについては、議論が必要。 A君:HPのスタンスは、CDMを実施することによって、実際上、温室効果ガス(GHG)の排出量が減るのであれば、それは効果があるのだから、その

  • 環境問題のウソと問題のウソと正解の距離 市民のための環境問題のウソと学ガイド

    最近、「環境問題のウソ」に関わるが売れているようで、とうとう「その2」まで出版されたらしい。 いくつかの主張をしているであるが、「プラスチックのリサイクルは環境破壊だからリサイクルをするな」が主張のひとつである。すなわち、プラスチックのリサイクルが良いという主張は、ウソだという。 日は、リサイクル問題、特に、プラスチックのリサイクル問題を取り上げて、「環境問題におけるウソ」とは何かを議論してみたい。ウソと正解とはどのぐらい違うのか。 C先生:実は、このを買っていない。読んでもいないのだ。むしろ買うこと、読むことを拒否してきた。なぜならば、「読む価値の無いは読むだけ無駄だから」。大体の内容は、過去のの主張から分かっているし、ホームページなどから、最近の主張も大体分かっていて、この著者が、読者の知力・判断力を馬鹿にした確信犯であることは確認済みである。 A君:今回は、自分もその

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    hiro7373 2007/10/26
    「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」が酷い件。データ捏造までしてる http://www.petbottle-rec.gr.jp/syoseki/index.html
  • 腸管免疫 市民のための環境学ガイド

    今回、モーリシャスなる国に来て、この国なら日人でもお腹を壊すことは無いだろう、と思えるほど清潔であることが分かったが、一般には、日人は、他の国に行くと、お腹の具合が悪くなる人が多いと言われている。 その理由は、腸内細菌が脆弱だから、としばしば言われるが、当のところはどうなんだろう。 モーリシャスにもっていった何冊かのの一冊をご紹介。 「免疫と腸内細菌」 上野川修一著、平凡新書 105、ISBN4-582-85195-9 \700+税。2003年9月刊 C先生:モーリシャスへの飛行機は、ホンコン経由だと週に2便。他の経由地の場合でも似たようなもの。とにかく、モーリシャスに行くには、モーリシャス航空に乗るしかないので仕方が無いのだ。会議日程と少々合わないのだが、多少早く到着して現地での年休(国連機関では、こんなことがOK。東京大学は駄目だったが)を取ることにした。そこで、久しぶりにのん

  • 続世界一の誤解 市民のための環境学ガイド

    多少早いですが、今週末からドイツ・オランダなので、アップします。 3.誤解「天然物は安全である」 C先生、自然は良いですよね。豊かな自然に囲まれて生活していると、精神的にも肉体的にも健康になりますよね。しかし、「天然物が安全で、人工物は危険だ」と思っていませんか」。 某タレント、「自然が良いのだから、健康にも良くてあたり前だ」。 C先生、「それでは、危険な天然物を、ほんのわずかですが8つほど挙げてみたいと思います」。 ------------------ ダイオキシン、アスベスト、メチル水銀、ニコチン、テトロドトキシン、トリカブト、アフラトキシン、ボツリヌス菌 ------------------ 某タレント、「ダイオキシンが天然物????」。あれは焼却炉から出るのでは無かったっけ。 C先生、「問題になったダイオキシンは、確かに焼却炉からのものでした。当然、焼却炉から出るものは、人工物とも

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    hiro7373 2005/12/04
    「天然物は安全か」「遺伝子組み換え食品を食べると危険か」「狂牛病は恐ろしいか」
  • 世界一の誤解 市民のための環境学ガイド

    最近の日では、健康志向が非常に高くなっている。それ自身、悪いことだとも言えないが、一方で若い女性の喫煙率が高くなっている、あるいは、夜型の生活をしている若者が増えているなど、健康とは言えない生活をしている人も増えている。 健康のためにミネラルウォータを飲む。健康のためにサプリメントを摂るといった人も増えている。これは、来理想とするような新鮮なべ物を種類豊富にべ、十分な睡眠時間を取れないために、そのために生ずるであろう不健康さを、ミネラルウォータやサプリメントで解消しようとするものとも解釈できる。 先々週の土曜日(22日)、さるテレビのビデオ取りを行った。日テレビ系列の「世界一受けたい授業」なる番組である。堺正幸とくりぃむしちゅーの両名が進行役を勤める番組であるが、そこで、品と健康の誤解について、いくつかの例を示して講義をした。放送予定日は、11月19日土曜日である。 タレントと

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    hiro7373 2005/12/04
    「ミネラルウォータは安全か」「ビタミン、ミネラルは摂れば摂るほど体によいか」
  • 世界一の誤解、放送 市民のための環境学ガイド

    昨晩、11月19日土曜日、女子バレーの日中国戦のために、いささか異例の20時27分スタートで、「世界一受けたい授業」が放送された。 この番組を収録したのは、10月22日であったので、実に、約1ヶ月という時間が経過している。実際の収録は、45分にもわたって行われたが、放送されたのは、15分程度だったと思われる。1/3に縮められている。収録の際には、前編後編があって、後編はリサイクル編だったのだが、そこは全面カット。結果的には、30分収録分の約半分が放送された結果となった。 まず、小池環境大臣が開始前の出演者紹介をして下さったことに感謝。他の講師の紹介は無かったような。まあ、放送局も最大限の気を使ってくれたようだ。余り小池大臣が目立ったとは思えず、失礼で無ければ良いが。 番組のビデオ編集もどちらかというと、抑え目に行われていたようで、他の二名の講師のときのタレントによる馬鹿騒ぎ的な部分を多

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    hiro7373 2005/12/04
    遺伝子組み換え食品の問題点についてのまともな評論
  • 食品安全学 市民のための環境学ガイド

    環境問題と品の安全性の問題は、実のところかなり似ている。いずれも、リスクという概念をもっていることが不可欠であること、メディアの報道の影響を非常に強く受けていること、商売上「言った者勝ち」的要因が強いこと。などなどである。 今回ご紹介するのは、松永和紀さんの著書、「卓の安全学」である。ISBN4-259-54677-5、家の光協会、1400円+税。 環境問題的な要素を含む品問題を取り上げている著者は何人も居る。その中で、信用できる人は余り知らない。松永和紀さんはその一人。他には、と言われれば、群馬大学の高橋久仁子先生は教育学の先生。さらには、「物とがん」のプロである東北大学の坪野吉孝先生は疫学の先生。 C先生:このは、いささか構成が変わっている。最初は普通だ。様々な実例、例えば、「ココア」、「酒粕と味噌」が「みのもんた症候群」の例として、中国産冷凍ホンレンソウの残留農薬(クロルピ

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    hiro7373 2005/09/15
    「食卓の安全学」&疑似科学
  • トランス脂肪酸 市民のための環境学ガイド

    このところ、に関して、トランス脂肪酸(トランス型の脂肪酸)という言葉が何回かメディアをにぎわせた。 例えば、週刊朝日 2005年8/15号。曰く、アメリカでは、2004年1月から規制を始めている。 その理由は、トランス脂肪酸は動脈硬化の原因になり、心臓発作の増大を招くからである。 その後もニュースが続いた。「ニューヨーク市保健精神衛生局は市内の飲店や品店に情報を提供して、トランス脂肪酸を含む調理油の使用自粛を呼びかけた」。 さらに、米国神経学会で、トランス脂肪酸の取りすぎと「認知症」の発症確率の増加には関連あり、という論文も発表された。 このような状況の中で、米品医薬品局(FDA)は2006年1月から、品のトランス脂肪酸含有量の表示を義務づける。米国人は1日に平均5.8グラムのトランス脂肪酸を取っているとされているが、摂取の基準値は示さないものの、摂取量を減らそうとする消費者の商

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