■資金力=戦力という現実 「J1残留には、やはり資本力が間違いなく必要。例えば(2007年の)J2を選手、スタッフの人件費の順に上から並べたら、東京V、京都、仙台、C大阪、福岡というようにほとんど順位通りになる。札幌だけが例外。J1も同じで、(自動)降格した2チーム(横浜FC、甲府)は人件費をかけられなかったチーム。ここは必要な部分だと思う」 昨季のJ2を制し、今季から6シーズンぶりにJ1の舞台に挑むコンサドーレ札幌の三浦俊也監督は、J1を戦い抜くために必要な要素についてこう話した。これは言い換えれば、選手・スタッフ人件費は戦力とイコールであるということ。そして、就任2年目の指揮官の考え方からいけば、08年シーズンの札幌は極めて厳しい戦いを強いられることになる。 それを予想していたからか、昨シーズン末、三浦監督はJ1昇格を成し遂げながらも、08年シーズンに向けた契約交渉で、資金力不足な