税金というのは、簡単に言えば、「国」という仕組みを動かしてゆくための費用です。 「国」という仕組みは、もともと人間が生きてゆく上で絶対に必要というわけでもありませんでした。けれども、ただ生きてゆくためだけでなく、よりよい生活をしようとすれば、血のつながった親戚や一族、あるいは隣近所の範囲で住んでいるムラといった単位だけでなく、もっと大きなまとまりをつくってたがいに手をつないでゆく方が便利だしトクだということがわかってきます。簡単に言えば、そのようにして大きなまとまりをつくっていったのが、「国」という仕組みの始まりだと思ってください。 けれども、そのような大きなまとまりを動かしてゆくためには、費用がかかります。それをみんなでわけあって出し合おう、というのが税金の考え方です。 とは言え、「国」が大きなまとまりになれば、それを動かしてゆくのは、みんなで手分けして、というわけにもゆきません。それぞ