グラスゴーの奇跡…いや奇跡じゃない 無敵艦隊を撃沈 前半34分、大津(7)は扇原の右CKに飛び込み、先制ゴールを決める=矢木隆晴撮影 【26日、サッカー男子 日本1―0スペイン】 MF清武がガッツポーズをし、MF大津は感極まって涙し、手で顔を覆った。「グラスゴーの奇跡」と呼ばれるのだろうか。いや、奇跡ではない。 清武がチームの思いを代弁していた。「準備はしっかりできた。あとはピッチで表現するだけ。スペインは強いけど、負ける気がしない」 日本は強豪を恐れなかった。ボール保持率は35%に過ぎない。それでも堅守速攻で、チャンスを生み出した。 待望の先制点は力強かった。前半34分の右CK。きれいな弧を描いて入ってくるボールに、チーム最長身189センチのDF吉田が競り合う。ゴール前にこぼれてきたボールに、相手DFを押し分けるように飛び出してきたMF大津が体ごと押し込んだ。「効果的にゴールを狙いたい」