強姦致傷という罪への起訴が減っている理由 8月23日に「強姦致傷」という罪状で逮捕された高畑裕太容疑者(22歳)の件について、おそらくどなたもご存知ないデータを明かそう。 高畑容疑者は今後、検察官により「公判請求(正式な裁判への起訴)」をされるか、「不起訴」とされるか、どちらかになる。 「強姦致傷で不起訴なんてあり得ないだろ!」と世間は怒るかもしれないが、それは十分あり得るのだ。 法務省が作成した「検察統計」に「罪名別 被疑事件の既済及び未済の人員」という表(交通事故と違反は除く)がある。要は起きた事件の統計記録だ。 そこから、「強姦致傷」を含む「強姦致死傷」について、2015年の公判請求と不起訴の人員を抜き出してみよう。参考のため2006年と比較してみる。 【強姦致死傷】 [2006年] 公判請求=253人 不起訴=110人 [2015年] 公判請求=104人 不起訴=87人 ご覧のとお