ふと、かつて温暖化対策の行き過ぎを諌めたビョルン・ロンボルグはグレタ・トゥーンベリについて何か言っているのかな、とぐぐってみたところ、9月末にこのような論説を書いていることを知った。以下はその概要。 人間が気候変動の科学を理解して行動しないことは「悪」であり、気候変動によって「人が死んで」おり、あと8年余りで炭素の排出余地は尽きてしまうため、2028年までに化石燃料で動くものをすべて閉鎖すべし、というグレタ・トゥーンベリの国連演説は、良く見られる主張であるが、根本的に間違っている。確かに気候変動は人為的な原因で現実に生じているが、気候変動で世界が終わるという彼女の見方は根拠が無い。IPCCによれば、2070年までの気候変動の影響は、生態系への影響も含めても、平均所得の0.2-2%の減少に相当する。その時までに、地球上の各人の所得は300-500%向上している。 1世紀前の生活はつらいものだ
発表者 高橋 一生(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授) Kam W. Tang(東京大学大学院農学生命科学研究科 客員教授:当時、現英国スウォンジー大学生物科学部 教授) Jami A. Ivory(東京大学大学院農学生命科学研究科 研究生:当時、現米国オレゴン州立大学ハットフィールド海洋科学センター研究員) 西部裕一郎(東京大学大気海洋研究所 准教授) 下出 信次(横浜国立大学環境情報研究院 准教授) 発表のポイント 温暖化による沿岸域海水温上昇が動物プランクトンの死亡率を高めることを発見した。 生体染色法により直接観察が難しい微小な動物プランクトンの死亡個体量を可視化した。 水温上昇が沿岸域に生息する動物プランクトンの死亡率を高め、海洋食物連鎖の構造に直接影響を与えていることを広域研究により初めて示し、温暖化影響評価において新たな基準を示した。 発表概要 海洋生態系において、動物
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目次 52. IPCC第6次報告書 統合報告書 政策決定者向け要約 日本語訳 (22.03.21)<New 51. CO2濃度は増加、気候関連死者数は激減 (22.02.22) <オススメ 50. 人為的地球温暖化は“国連気候変動枠組条約で人為的に決めた地球温暖化”(23.01.04; 02.01)<イチオシ 49. 脱炭素キャンペーン番組「1.5℃の約束」の騙しのテクニック(22.10.02; 11.25)<オススメ 48. IPCCはシミュレーションを観測値からわざと外して、欲しい知見をゲット?(22.01.25;14) 47. 石油価格高騰の真犯人は脱炭素だ!(21.11.25;26) 46. ノーベル賞・真鍋淑郎氏の一次元モデル(21.10.21) 45. This is the True Character of Human Caused Global Warming! (21.
ここで肝心なのは、南極の陸氷と海氷の減少は二つに分けて区別する事です。南極の氷に関する報道は多くの場合、陸氷と海氷の区別がされてない。南極の氷の傾向を総合すると: 南極の陸氷は減少しており、その速度は加速している。 南極の海氷は南極海の温暖化にもかかわらず、増加している。 南極の陸氷は減少している 氷床の余りの大きさと複雑性のために、南極の陸氷の質量の変動を量るのは至難の技です。しかし、2002年に開始したGravity Recovery and Climate Experiment (GRACE) 衛星のおかげで、包括的な調査ができるようになりました。GRACE衛星は、重力の変動を計測し、全ての南極氷床の質量の変化量を出します。初期の観測は、南極の質量減少は西南極から来るものだと分かりしました(Velicogna 2007)。一方では、2002~2005年、東南極は大凡マスバランスにな
人間が出した二酸化炭素が大気中にたまって地球の気温が上がるのが温暖化問題と理解していましたが、気温が上昇した結果、海から二酸化炭素が放出され、大気中濃度が上昇しているという説明も耳にします。どちらが本当なのですか。 向井人史 地球環境研究センター 炭素循環研究室長 (現 地球環境研究センター長) ここ150年間で気温や海水温は0.7°C程度上昇していますが、この温度上昇で海洋から二酸化炭素が放出され大気中濃度が上昇したとすると、その増加は10ppm程度でしかなく、この間の濃度増加量である約90ppmを説明できません。この大きな濃度上昇は、産業革命以降、化石燃料の燃焼や森林の破壊などによって、炭素換算で約4670億トンという莫大な量の二酸化炭素を排出したためです。その間、海洋は二酸化炭素を放出したのではなく、正味で吸収したと考えられます。(以下、本文での量はすべて炭素換算で表記しています)
地球温暖化は止まったわけではない、海洋が熱を吸収してくれていただけだ。しかしそのモラトリアムも終わりに近づいた。上昇した海温は異常気象をさらに激しいものにするだろう。 地球温暖化は止まったのか 地球温暖化問題は、最初に着目された時には、世界中が大騒ぎになったが、そのうちに議論が錯綜してきて温暖化現象そのものに懐疑的な見解さえも広がった。確かに観測数値だけを見ると、この16年間は世界の年平均気温の上昇傾向がほとんどみられない。しかし、これは温暖化現象が止まったということではない。 正確には、気温が上がり続け、ある程度の高さで「中断(hiatus)」してしまったのである。これは、この数年、科学の世界で大きな問題となっていた。しかし、その原因もおおよそ解明された。実は海がバッファとなって熱を吸収していたのである。その吸収が非常に活発なので大気の温暖化が起きていないように見えていたのである。 海と
温室効果ガスの1つ、メタンの中国での排出量は、規制後も減少が見られないという/Kevin Frayer/Getty Images (CNN) 石炭の採掘などで発生する温室効果ガスの1つ、メタンの中国での排出量は、同国政府が規制を設けた後も急速に増え続けているとの研究結果が発表された。 米ジョンズ・ホプキンス大学のスコット・M・ミラー博士らが、英科学誌ネイチャーの最新号に論文を発表した。 ミラー氏はCNNとのインタビューで「中国のメタン排出量は相変わらず増加している。国のメタン規制による影響は全く見出せなかった」と述べた。 大気中のメタンは二酸化炭素(CO2)ほど多くないものの、温室効果はCO2の28倍に上るとされる。中国は世界最大級のメタン排出国だが、同国政府は2010年、炭鉱から発生するメタンを回収したり、燃焼してCO2に転換したりする対策を義務付けた。 ミラー氏らは日本の人工衛星が10
地球温暖化の原因(ちきゅうおんだんかのげんいん)では、地球温暖化の原因について述べる。 地球温暖化は、地球全体の平均気温の上昇を指す。これは現在の生態系に悪影響を及ぼすおそれがあると考えられている現象である、 概要[編集] 現在の地球温暖化現象は、人間の影響が主な原因であるとの説が主流である。さらに、人間の影響の中でも、温室効果ガス濃度の増加の影響が大きいと考えられる事が多い。 IPCC第4次評価報告書において「20世紀半ば以降の温暖化のほとんどは、人為起源の温室効果ガス濃度の増加による可能性が非常に高い(90%以上)」と報告された[1]。 IPCC第5次評価報告書において「20世紀半ば以降の温暖化の主な要因は、人間の影響の可能性が極めて高い(95%以上)」と報告された[1]。 IPCC第6次評価報告書において「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と報告
2018年3月10日(土)北海道帯広市のとかちプラザにおいて開催された「地球温暖化とわたしたちの将来」のなかで、講演者と会場の参加者によるディスカッションを行いました。参加者の一人から地球温暖化の原因について二酸化炭素(CO2)濃度の増加と対比して他の要因についても説明してほしい、また、大気の0.04%に過ぎないCO2が大きな影響を与えているとは考えられないので、CO2原因説をそろそろ卒業してもいいのではないか、という質問をいただきました。この質問に対してお答えした内容を紹介します。なお、限られた時間であったため、概要の説明にとどめました。 地球温暖化はCO2濃度の増加ではなく、他の要因で起こっているという説があります。CO2濃度の増加が温暖化の原因ではないという科学者も確かにいます。個人的な見方ですが、そういう人は気候変動の科学を十分吟味した上でおっしゃっているようには思えないところがあ
【9月1日 AFP】温室効果ガスの一種で太陽熱の捕捉効率が二酸化炭素よりも20倍以上高いメタンが、シベリアの永久凍土から放出されている。スウェーデンのダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)紙が30日伝えた。 それによると、シベリア調査隊「International Siberian Shelf Study」がラプテフ海(Laptev Sea)と東シベリア海(East Siberian Sea)を測定したところ、水面付近と水面下で高濃度のメタンガスが検出されたという。水面下で濃度が高くなっていることから、永久凍土から漏れ出していることは明らかだという。 スウェーデンから参加したグスタフソン(Oerjan Gustafsson)隊長は、「シベリアの永久凍土には(メタンを噴出する)小さな穴がいくつもできている」と語った。 以前から専門家らは、地球温暖化でシベリアの永久凍土がとけ出
アイスランドの氷河の下では火山ガスと水の流れによって大量のメタンが発生し、大気中に放出されている可能性がある Snorri Gunnarsson/iStock. <氷の封印は解けてしまったのか――火山と氷河による相互作用が加速して危険なメタンが大量に大気中へ> カトラ火山はアイスランド最大にして最も危険な火山。そのカトラ火山を覆う巨大氷河の一部であるソウルヘイマヨークトル氷河から、強力な温暖化ガスのメタンが毎日最大41トン放出されている──。そんな驚きの研究結果が、11月20日付でオンライン学術誌サイエンティフィック・リポーツに発表された。 メタンの温室効果は二酸化炭素(CO2)よりはるかに強い。北極地方では永久凍土に閉じ込められているが、温暖化の影響で凍土が解けてメタンが放出され、温暖化を一段と加速させる恐れがある。 未知のメタン発生源を突き止めることは、気候変動の予測に不可欠だ。今回発
毎年、アマゾン盆地の川は氾濫し、周囲の森林は湿原に変わる。浸水した木からは、大量のメタンが放出されることが新たな研究で示された。(PHOTOGRAPH BY GERD LUDWIG, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1907年、米カンザス大学の化学教授フランシス・W・ブション氏は、天然ガスの主要成分であるメタンが樹木の中に含まれていることを発見し、化学の専門誌「Chemical and Physical Papers」に発表した。 ある日、ハコヤナギの木を切っていたブション氏は、切り口から出る樹液が泡立っているのに気づいた。そこでマッチを擦って近づけてみると、ガスは青い炎を出して燃焼したという。 この発見は、当時はそれほど話題にされず、いつの間にか忘れ去られていった。 メタンは、二酸化炭素の次に地球温暖化への影響が大きな温室効果ガスである。天然ガスとしては比較的クリーン
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