JR東海は、東京−名古屋間で開業を目指しているリニア中央新幹線の開業時期について、これまで目標としていた平成37年から3年前後延期する方針を固めた。28日の取締役会で東京−名古屋の開業延期とともに、東京−大阪の開業時期を57年とすることを決定する。 同社が19年12月に発表したリニア建設計画では民営化以降、最高益を記録した19年度の業績を前提としていた。しかし、景気低迷や高速道路料金の「休日上限千円」の影響で、業績は急速に悪化。計画を見直すことになった。ただ、東京−大阪間のリニア建設で総額9兆円超の建設費を自己負担する方針は維持する。 同社は5月に開催される前原誠司国土交通相の諮問機関である交通政策審議会で、開業時期の延期などについて説明する。