宇宙航空研究開発機構は24日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの開封作業を始め、カプセルから微量のガス成分を回収したと発表した。 今後、約1週間かけてカプセルを分解し、小惑星イトカワで採取した物質が入っているかどうか、ガス成分と合わせて確認する。 この日の開封作業は、カプセル内の密閉容器のふたを開け、イトカワの物質が入っている可能性がある入れ物を取り出した。今後、入れ物に物質が付着しているか顕微鏡などで観察するため、密閉容器や入れ物を分解する。 宇宙機構が回収した微量のガス成分が、はやぶさがイトカワから持ち帰ったものから揮発したものか、地球帰還後に空気が混入したのかは現時点では不明。宇宙機構によると、中に入っていると想定する粒子は、は直径0・01〜0・1ミリ・メートルほどの大きさ。打ち上げ時に採取したほこりや、帰還時の土などとも比較して、イトカワの物質かどうかを判断する。