スピーチをする際、丁寧にしようとしてまわりくどいあいさつをする人がいる。事業戦略コンサルタントのリップシャッツ信元夏代氏は「このようなあいさつは聞き手をうんざりさせる。スピーチの良しあしは、最初の7秒に何を言うかで決まってしまう」と指摘する――。 「こんな名誉をいただき」と恐縮する時間はない さてストーリーの力については実感されたかと思いますが、たとえ同じストーリーであっても人前で話すときには、オープニングとクロージング次第で、印象が激変します。 第一印象という言葉がありますよね。最初にパッと目に入る表情、身なりなどが大きく印象を左右するわけですが、スピーチでは、最初の7秒になにをいうかで決まります。 マイナスに作用するのが、まわりくどい挨拶をすること。スピーチに立つ時に、つい丁寧にしようと思って「このような名誉をいただきまして、まことに恐縮です」といった長たらしい挨拶をする人もいますが、