サッカーJリーグの放映権が動画配信サイト「ダ・ゾーン」に移り、衛星有料放送の加入者が減ったことなどから前年同期は減収減益だったスカパーJSATホールディングスの中間決算が、防衛省の通信衛星打ち上げ事業のおかげで大幅に改善した。 同社が10月31日に発表した2018年9月中間期の連結決算によると、売上高にあたる営業収益は前年同期比27・3%(201億円)増の938億円。増収の大半は、防衛省の基地や艦船、航空機の通信に使われる「Xバンド通信衛星」の打ち上げ(今年4月)によるものだった。営業利益も8・3%増の96億円で、増収増益となった。 前年同期は、看板だったJリーグの放映権を失った影響などから営業収益は7・1%減の737億円。営業利益は19・7%減の88億円で、減収減益だった。 07年に有料放送の「スカパー!」でJ1、J2のリーグ戦中継をはじめたスカパーJSATは、16年末にJリーグの放映権