複数台契約や通話し放題など 先端を進みすぎてたPHS 1995年から始まったPHSが、ついに今月いっぱいでサービスを終了する。開始当初はNTTパーソナル、アステル、DDIポケットの各グループがしのぎを削っており、携帯電話より安く維持できることから、若者の間で人気が爆発。女子高生の間での愛称「ピッチ」が浸透するなど、携帯電話のシェアを脅かす存在となった。しかし、その後シェアが伸び悩み事業者は次々に撤退。DDIポケットがウィルコムと改名して孤軍奮闘を続けたが、そのウィルコムも2010年に実質的に破綻。その後、イー・アクセスと経営統合して、企業としてのウィルコムは消滅した。 筆者はPHS歴約15年なのだが、ウィルコムからPHSに入ったので非常に寂しかったのを覚えている。そんなイー・アクセスも同社のブランド「イー・モバイル」がブランド統合で「Y!mobile」になり、会社名もイー・アクセスからワイ
ソフトバンクとウィルコム沖縄は4月19日、Y!mobileのPHS向け料金プランの提供を、2020年7月末に終了すると発表した。20年8月以降、データ通信や通話は利用できなくなる。提供終了時刻や終了方法は別途案内するという。 自動販売機や車両の稼働状況などを取得するM2M(Machine to Machine)向けの「テレメタリングプラン」は引き続き提供する。 PHSのサービス終了に伴い、Y!mobileの携帯電話やスマートフォンへの機種変更を促すキャンペーンを実施。契約事務手数料3000円を無料にする他、国内通話のかけ放題プラン「スーパーだれとでも定額」の月額料金1000円を次の機種変更まで無料にする。
「Y!mobile」は、なぜ競争が激化する格安SIM市場で勝ち続けるのか。その背景には、前身ブランド「WILLCOM」の失敗で得た教訓が生きているという。ウィルコムで要職を歴任し、現在はワイモバのトップを務めるソフトバンク寺尾洋幸執行役員に話を聞いた。 格安SIM市場の中でシェアトップにいつづける、ソフトバンクのサブブランドMNO(移動体通信事業者)「Y!mobile(ワイモバ)」。通信品質の高さと価格の安さを両立している点が特徴で、近年は女優の桐谷美玲さんらを起用した大規模なテレビCMを展開。続々とユーザーを獲得している。 躍進を続けるワイモバ事業のトップを務めるのが、ソフトバンク Y!mobile事業推進本部 本部長の寺尾洋幸執行役員だ。寺尾氏はかつてPHSサービスを展開していたウィルコムで、マーケティング部門のトップや執行役員を歴任した経歴を持つ。 ウィルコムは2010年に破綻 ただ
1995年にサービスが開始され、その安さと通話品質の良さで、根強いファンがいた日本発の簡易携帯電話サービス「PHS」。そのPHSは2018年3月31日で新規受付を終了します(法人向けのテレメーター用プランを除く)。 PHSの中でも大ヒット商品だったのが、2004年に発売された京セラのAH-K3001V、通称「京ぽん」でした。日本初のフルブラウザ搭載ケータイであり、当時は画期的だったパケット定額制にも対応。 「月々4200円程度で、PCサイト閲覧も含めたインターネットが使い放題」という夢のような環境に、熱狂の渦が巻き起こりました。発売後数カ月は品薄が続き、入手困難の状態だったのです。 【参考記事】愛称は「京ぽん」 日本初のOpera搭載ケータイ「AH-K3001V」(懐かしのケータイ) 発売当時は入手困難だった、京ぽんことAH-K3001V このヒットのおかげで、当時既に落ち目と考えられてい
MNOのテザリング有料化問題は、大多数のMVNOにとって対岸の火事ですが、なぜMNOはテザリングに課金したいのか。なぜMVNOにとって対岸の問題であるのか。MVNOはテザリングをどのように考えているのか。この点を解説します。 少し前ですが、KDDIが一部のデータ定額プランにおいて、それまでキャンペーンとして無料で提供してきたテザリングオプションの料金を徴収するというニュースが話題になりました。また、ソフトバンクは同様のキャンペーンを延長したものの、5月末にはその延長も切れることから動向がにわかに注目されています。また、NTTドコモは無料キャンペーンを無期限で延長しているものの、はっきりと無料化したとは言っていない状況です。ここに来て、MNO(キャリア)のテザリング料金がホットトピックとなっています。 →“テザリング有料化”を巡る3キャリアの見解 納得できる? この問題は、大多数のMVNOに
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、DDIポケット(現・ソフトバンク、ウィルコム沖縄)の京セラ製PHS「AH-K3001V」です。 AH-K3001Vは、日本で初めてパケット定額制を導入した「AirH"PHONE」の3機種目で、「京ぽん」の愛称で親しまれました。 日本で初めてWebブラウザ「Opera」を搭載し、ケータイ用に作られたC-HTML(コンパクトHTML)のサイトに加えて、通常のHTMLで作られたPC向けサイトも閲覧できました。OperaはJavaScriptや暗号化通信(SSL)、Cookieにも対応していて、ネットショッピングやネットバンキングなども一部利用できました。 さらにPOP3/SMTP対応の電子メールソフトも搭載していて、PC用メールのやり取りもできました。 これらに加え、USBケーブルで接続したPCでのデータ通信も定額料金で利用できるということで、ネ
「真似をされたら超える」「安さだけでは寿命が来る」「PHS停波は未定」――「Y!mobile発表会」一問一答(1/4 ページ) 2017年冬・2018年春商戦に向けた取り組みを発表したY!mobile。その発表会における報道関係者とY!mobile事業の責任者とのやりとりをまとめた。 ソフトバンクは11月30日、都内で「“ワイモバイル” 新商品・新サービス発表会」を開催。同社のY!mobile事業の責任者である寺尾洋幸執行役員が登壇し、Y!mobileブランドの近況報告と共に、新しい商品・サービスを発表した。 →Y!mobileの冬春モデル発表 Android One 4機種にタブレット、4Gケータイも →Y!mobile、データ容量2倍&基本料が3~4カ月無料になる「タダ学割」 →“ピュア”だけど“個性”もある! Y!mobileの新しい「Android One」を写真でチェック この記
ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ウィルコム(現ソフトバンク)のシャープ製「W-ZERO3」です。 W-ZERO3は、Windows Mobile 5.0を搭載した“スマートフォン”です。発売された2005年はケータイ全盛の時代だったので、全く新しいタイプのデバイスとして、多くの注目を集めました。 3.7型のVGA(480×640ピクセル)液晶とスライド式QWERTYキーボードを搭載しており、「携帯電話」と「小型PC」を兼ね備えたデバイスを目指して開発されました。PC的な機能として、添付ファイル付きメールの送受信、PCブラウザ、Officeファイルの閲覧と編集などにも対応。カメラはAFなしの133万画素CMOSを搭載しています。 PHS通信モジュール「W-SIM」と無線LANを内蔵しており、音声定額の「ウィルコム定額プラン」や
ソフトバンクは2017年4月20日、ワイモバイルブランドで展開しているPHSの新規受付やPHSへの機種変更を来年3月31日をもって停止すると発表した。それ以降はPHSの新規契約ができなくなる。20年以上にわたってサービスを続けてきたPHSは携帯電話業界にどのような影響をもたらしてきたのか。 レコチョクの「着うた」サービスの終了、NTTドコモのiモード対応端末の出荷終了など、2016年はスマートフォン以前に全盛を極めたサービスが終了するニュースが相次いだ。そして2017年に入り、新たにサービスの終了を迎えようとしているのがPHSだ。 2015年以降新製品が出ていなかったPHS ソフトバンクとウィルコム沖縄は4月20日、ワイモバイルブランドの「ケータイプラン」「ケータイベーシックプラン」など、PHS向けに提供されている料金プランの新規受付および変更、PHS端末への機種変更受付を、2018年3月
関連記事 ソフトバンク通信4社が合併 今後も「ソフトバンク」「Y!mobile」ブランドは維持 ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルのグループ4社が合併した。スマホやケータイ、ルーターは引き続き「ソフトバンク」「Y!mobile」ブランドで提供する。 SIMロックは? 端末価格は? メルアドは引き継げる?――Y!mobileの“ここ”が知りたい イー・アクセスとウィルコムの合併会社「ワイモバイル」の新ブランド「Y!mobile」の詳細が明らかになった。ここではY!mobileの素朴な疑問をまとめた。 ワイモバイルがヤング割とAndroid Oneで春商戦に挑む――初心者にターゲットを絞った施策で格安スマホ市場をリード ソフトバンクは1月18日、「Y!mobile」ブランドの2017年春商戦発表会を開催した。終了後に、Y!mobile事業素員本部の寺尾洋
ワイモバイルで実質スマホ端末代0円で機種変更!毎月1980円だよ - ユーリオニッキ http://www.ishikawayulio.net/entry/ymobile ユーリオ的まとめ ワイモバイルはソフトバンクの子会社なんだけどさ。PHSなんだよね。だから自分の番号は070から始まるんだよ。 この表現はちょっと誤解を与えるかなと思ったので補足しようと思います。 沿革 | ソフトバンク株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンクグループ http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/about/history/ 2011年3月 イー・アクセスがイーモバイルを吸収合併 2013年1月 イー・アクセスを子会社化 2013年7月 ウィルコムを子会社化 2014年6月 イー・アクセスがウィルコムを吸収合併 2014年7月 イー・アクセスがワイモバイ
ソフトバンク傘下となったイー・アクセスとウィルコムが合併し、7月に誕生したワイモバイル。合併の過程でヤフーによる買収が持ち上がり、その後撤回されるなどの混乱はあったが、最終的にはヤフーとワイモバイルが業務提携を結び協力していくこととなった。そして8月1日、ワイモバイルはようやく新ブランド「Y!mobile」を打ち出し、新会社としての本格的なスタートを切った。 レイトマジョリティをターゲットとし、分かりやすい料金とYahoo! JAPANとの連携によるサービス面での充実を武器として市場開拓を進めるワイモバイル。だがそうした方針に行き着いたのにも、やはりヤフーの買収から業務提携に至る過程が大きく影響していると、寺尾氏は話す。 元々イー・アクセス、ウィルコム共にネットワークインフラを主体に手掛けてきた事業者。2つの企業が合併した際の強みと言えば「安売りをするアイデアしか思いつかなかった」(寺尾氏
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