帰国しました。長い長い夢をみていたような二ヶ月半でした。前半は精神的にも肉体的にもきつく、苦しくて悔しくて毎日のように泣いていました。好きでいったくせになんですが、パリなんか嫌いだと何度つぶやいたかわかりません(すいません)。 「涙を使い果たした」と感じたのは一ヶ月くらいたってからでしょうか。そのときにはかなり鍛えられて、意地悪な仕打ちもこたえなくなっていました。そしてときには反撃も。一歩前進(苦笑) 道をうまく渡れるようになったとき(信号無視)、スーパーのレジで釣り銭ナシでぴったり払えた時、いつも通る肉屋のおじさんが挨拶をしてくれるようになったとき・・・。ささやかな幸せが重なるたびに、パリのことが少しずつ好きになっていった気がします。 写真は、alain ducasseで習った「ILE FLOTTANT(浮島)」。クレームアングレーズの上にメレンゲを浮かべたビストロデザートの定番。メレン