本に関するkkzy9のブックマーク (365)

  • ブックストア談 浜松町店

    浜松町の貿易センタービル別館2Fに「ブックストア談 浜松町店」という書店がある。 ミャンマーから帰国してすぐのことだが、その書店から「『異国トーキョー漂流記』フェアをやりたい。ついては手書きのポップを書いてほしい」という依頼が、集英社の編集者を通してあった。 フェアというのはふつう、テーマや作家で行う。 「異文化交流フェア」(ちょっと気持ちわるいが)とか「高野秀行フェア」(まだ見たことないが)ならわかるが、一冊のだけでフェアというのは珍しい。 そう編集者に言ったら、「『異国トーキョー』だけを100冊くらい積むらしい」とのこと。 すごい。まるで、村上春樹の新刊みたいだ。 そこで手書きのポップを送ったが、連休に入ってしまったせいで編集者からも何も連絡がない。 「ほんとにそんなフェア、やってるのか? ひっかけじゃないか?」 旨い話はすぐ疑うという悲しい習性を持つ私はそんなことを思っていたが、昨

  • ブックオフの迷走と、せどり - Letter from Kyoto

    これを読んでいた。ブックオフはいつ頃からか市場調査・買取査定をしっかりやるようになり、そのおかげで以前よりも買取価格が上がった。しかし同時に販売価格も適正になってしまったため掘り出し物がなくなった。売る側からの魅力は以前より増したものの、買う側からの魅力はなくなった。という話。 この背景には、せどりという言葉や、せどりツールなどの一般化によって業者のように必死でせどりをやる層が増えたことが一つ挙げられる。ブコメには「掘り出し物は片っ端からせどり業者に抜かれている」とあったけれど、それもおそらく過去の話で、今ブックオフで販売されている中古品の価格は市場調査が反映されているため、掘り出し物は既になくなってしまっている。 (いくら「市場調査・買取査定をしっかりやる」と言ってもブックオフで定価以上の値段が付くことはないから、定価以上の掘り出し物に関してはせどらーにやられているかもしれない。) その

    ブックオフの迷走と、せどり - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/09/06
  • もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記

    村上春樹の『1973年のピンボール』を読んだのは高校生のときだったので、もう10年以上も前です。 当時読んだ感想を覚えている限りで率直にいえば、この小説は正直何も面白くなかった。ただ私の読解力がなかったといえばそれまでですが、だってめちゃくちゃ読みにくいし、その読みにくさを我慢してまで読み解かなければいけない何かがあるようには、高校生の私には到底思えなかったのです。 が、「今読み返すとどうなんだろう?」とちょっとした好奇心を抱いてしまったので、10年経った今もう一度読んでみました。結論からいうと、面白いか面白くないかでいえば、やっぱりあんまり面白くなかった。だけどせっかく読み直したので、10年前にはできなかったこの小説における「謎解き」を今、やってみようと思います。 ちなみに、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を10年ぶりに読み返した感想も昔に書いています。 aniram-czech.h

    もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記
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    kkzy9 2016/09/05
    初期三部作ではピンボールが一番好きだった
  • 「異国トーキョー漂流記」感想・書評 - Letter from Kyoto

    外国人と一緒にいると、目に映る風景も外国人のものになる。東京がトーキョーになる。 日にいて外国人と関わることはそうそうない。外国人好きであったり仕事で関わる人は別として、それ以外は歩いているときに観光客に道を聞かれるのが年に1回もないだろう。ノンフィクション作家の高野秀行さんは東京にいるときも、あらゆる外国人と関わってきた。外国人が好きだから、という理由ではない。辺境を旅する作家としての仕事のため、と言えばそうなるが、仕事上の繋がりがあるわけではない。知り合いをあたって探しまわったり、偶然出会ったりしてきた。このに出てくる外国人は、フランス人、スペイン人、コンゴ人、ペルー人、アラブ人、スーダン人、中国人と地域も国籍も様々だが、みな東京で知り合い、関わってきた人たちだ。高野さんは、時には相手の言語を習い、時には宿無しを家に泊め、結婚式のスピーチを頼まれたり身元保証人になったり、世話になっ

    「異国トーキョー漂流記」感想・書評 - Letter from Kyoto
  • 今明かされる「野々村荘秘話」

    新国劇の島田正吾が亡くなった。 「新国劇」など、私には何の関わりもないと思うだろうが、多少の縁はある。 島田正吾は、沢田正二郎、辰巳柳太郎とともに、私が11年住んでいたワセダの「野々村荘」に毎日通っていたことがあるのだ。 「ワセダ三畳青春記」のあとがきにもちらっと書いたことだが、野々村荘(これも仮名だが)は戦前は、あの未完の大作「大菩薩峠」の作者・中里介山の住居だった。 「大家のおばちゃん」のお父さんが中里介山の従兄で、商売(何かの問屋だったと思う)がうまくいっているときはまだ売れなかった時分の介山を援助していたが、 店が傾いて 倒産してしまい、逆に介山のところ(すでに「大菩薩峠」を書いて売れっ子になっていた)に身を寄せた。そして、そこにあった下宿屋を引き継いだ。 ちなみに、最初の下宿屋は、明治時代に建てられたものですべてベッド付きの洋室個室だったという。それが何かの事情で立て替えられて、

  • 「ワセダ三畳青春記」感想・書評 - Letter from Kyoto

    青春記とあるが、この「ワセダ三畳青春記」(通称:三畳記)は辺境作家、高野秀行が大学時代の22歳から卒業後も33歳まで11年間過ごした、わずか3畳しかないアパートにまつわるエピソードを綴っただ。大学は通常、浪人留年無しだと22歳で卒業する。高野さんは大学に7年間通ったため、アパートに移り住んでから22〜25歳ぐらいまでの3年間は一応大学生だった。その後の8年は卒業後の話。留年大学生から30代前半のおっさんのエピソードの、どこが青春なのかと思う。ひとくくりに青春といえば、昭和の古臭い甘酸っぱさを思い起こすが、高野さんの青春記はド派手ではないけれど新鮮な、エネルギッシュではないけれど若々しい彩りに満ちており、青春と言われても遜色のない活き活きとした生活の様子が描き出されている。 野々村荘に集う変人たち ユートピア野々村荘 平成の東京の辺境 野々村荘に集う変人たち アパートには早稲田大学探検部の

    「ワセダ三畳青春記」感想・書評 - Letter from Kyoto
  • 大人だって本を読んだら感想を書こう - Letter from Kyoto

    書を読んで考えないのはべて消化しないのと同じ。 エドマンド・バーク - Wikipedia 活字離れが騒がれる昨今(もう古いか)、かたやインターネットを見渡せば多くの書評家、読書家があふれている。身の回りでを読む人は少ないかもしれないが、ネット上には「を読む人はこんなにもいるのか!」という驚くべき実態が広がっている。しかし、これらは飽くまでを読んだことを表明している数であり、もしくは読んだの感想なり書評が書かれた数で、表面化されていない読書量はその何倍にもあたる。感想なり書評が書かれたものなんてほんの一部にすぎない。 honto - あなたの読書時間、世の中と比べてみませんか? 確かには読むけれど、感想や書評なんて一度も書いたことがないという人もいるだろう。だったら書こうぜ!今回はそれだけの話。もうちょっと広げる。 読んだだけではもったいない 「面白かった」で終わらせるのはもっ

    大人だって本を読んだら感想を書こう - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/09/01
    うそお
  • 「旅行人」最終号

    旅行人」の最終号が届いた。 長く続いた旅の雑誌も165号で幕を閉じることになったらしい。 この最終号では、44人の旅系作家&ライターが「世界で唯一の、私の場所」と題し、 思い出深い土地を美しい写真とともに記している。 椎名誠、下川裕治、前川健一、宮田珠己、石川直樹、小林紀晴、門田修、グレゴリ青山、船尾修、田中真知、さいとう夫婦、伊藤伸平、岡崎大五、富永省三、小川京子、早川千晶… と有名だったり懐かしかったりする名前が並ぶ。 登場する地域も、パラパラッと見ただけだが、多くは「辺境」である。 たまたま開いたページを読んだら、船尾修さんのパキスタン・カラコルムだったが、 荷物など一切を盗まれて一ヶ月、無一文で旅をしたというようなことがさらりと書いてあってたまげる。 地元の人がよってたかって面倒をみてくれたという。 すごいよな−。 じっくり読むのはこれからだが、ものすごく貴重な雑誌だ。 永久保存

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    kkzy9 2016/08/31
    売ってるかな
  • まるでカフカの「審判」

    「オシムの言葉」(集英社文庫)などユーゴ・サッカー三部作で知られる木村元彦氏から 「争うは意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール」(集英社インターナショナル)という長い副題の新刊を送っていただいた。 木村さんとは面識がまったくないのに不思議なことだ。 木村さんのは、たとえ内容が固くてもひじょうに読みやすい。 このももらった当日に読んでしまった。 内容はふつうでは考えられない話である。 重い風邪で脱水症状を起こしていた我那覇選手にチームドクターが緊急の治療として静脈注射をしたところ、サンケイスポーツに「我那覇が疲労回復ににんにく注射」とデタラメな記事を書いた。 筋肉注射はドーピングにあたるということで、 我那覇とドクターの言うことも聞かず、クラブもJリーグも処分を下してしまう。 まったく事実とちがうのに、これが、誰がどのように訴えてもまったくJリーグ

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    kkzy9 2016/08/30
    その後どうなったんだろ
  • 文学を、肴に。サリンジャー『フラニーとズーイ』をめぐる対談/考察 - 人文学っておもしろい?

    フラニーとズーイ (新潮文庫) 作者: サリンジャー,村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (52件) を見る J.D.サリンジャーの小説『フラニーとズーイ』を二人で語り合いました。 語り合うといっても堅苦しいものなんかじゃなくて、ラフに、思いつくままに、特に根拠もなしに、読後感をカフェでおしゃべりする感覚で語らったものです。 というより正確に言うと対面ではなく、Line上で思ったことを送りあったものを、後で対談形式にまとめたものなんですけどね。 なので話のまとまりといったものは、あまりありません。 けど、 一人で読むのもいい。けど、二人で読むとなおいいよね。 答えなんて簡単には見つからないよね。 疑問を共有すると、その疑問への自分の知らなかった見方を知ったり、そこからまた新たな疑問が生まれたりして、面白いよね。 そん

    文学を、肴に。サリンジャー『フラニーとズーイ』をめぐる対談/考察 - 人文学っておもしろい?
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    kkzy9 2016/08/27
    これ、キリスト教的価値観であったり何かに対する信仰心があれば文脈を捉えるのが簡単ですっと心のなかに入ってくる話
  • 迷走する人へ、「間違う力」と「アスクル」感想・書評 - Letter from Kyoto

    欲しいものリストから頂いた中で紹介していなかった「放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法」ファンの間では通称「アスクル」と呼ばれているを読んだ。その次に人から借りた「間違う力」を読んだ。この二冊はセットで読んでしまっていい内容だった。どちらを先に読めばいいかというと「間違う力」だと思うが僕は逆の順番で読んでしまったから、どちらでもいいと言えばどちらでもいい。 間違う力 ここで「アスクル」がある 面白ければそれでいい 間違う力 「間違う力」は辺境作家、高野秀行がいかにしてオンリーワンな作家になってきたかという工夫の手順を書いただった。高野さんいわく、自分には感性とか才能がなく、そういったものを最早信じていもいないということだ。言うなれば「究極の普通」だった自分が、普通という立場から感性も才能もある一流の人たちと渡り合うためにどのようなサバイバルをしてきた、というになる

    迷走する人へ、「間違う力」と「アスクル」感想・書評 - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/08/27
    自分の生き方を見直す本
  • タマキングのおそるべき深化

    早く紹介せねば!と思いながら、もう発売から二週間近くが過ぎてしまった。でも、まだ買っていない人もたくさんいるだろう。まだ遅くない。 宮田珠己部長の新刊『はるか南の海のかなたに愉快なの大陸がある』(の雑誌社)。昔からの熱烈なタマキンガーであり、今では文芸部の仲間である私が、今さら宮田部長のをほめても説得力を感じないかもしれない。 でも、ちがう。書はこれまでのタマキングとは一線を画す凄いなのだ。 まず装丁がむちゃくちゃいい。いまどき、単行なんて高くて重くて嵩張って…と私でも思うが、書は単行でぜひ読みたいと思わせる装丁だ。 しかし装丁は序の口で、中身はもっと凄い。帯には「脱力エッセイ的ブックガイド」とあるが、そんなもんじゃない。たしかにいつも通りに笑えるし、下らない。学術書や人文書にあれこれツッコミを入れて楽しんでいる。でも、私は読んでいるうちに怖くなってきた。タマキングは相変

  • 「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い - Letter from Kyoto

    欲しいものリストでいただいたは次に読みます。「西南シルクロードは密林に消える」を読み終えた。このは高野の中でもファンの間で1,2を争う人気であり、評価も非常に高い。高野さんの早稲田大学探検部の後輩であり、ノンフィクション作家の角幡唯介氏もこのを読んで探検ノンフィクションを志すようになったとか。高野さん人も、自身の勝負作として「アヘン王国」「西南シルクロード」「ソマリランド」を挙げている。そんな「西南シルクロード」だけど、実は全然売れなかったそうだ。「アヘン王国」が敬遠されたのはテーマ設定的になんとなくわかる。しかし「ソマリランド」が大ヒットして賞を取り、なぜ「西南シルクロード」はこうもファンに評価されながら一般的な評価は受けなかったのか。実際に読んでみて、確かに面白かった。面白かったけれど、一方で「ソマリランド」が大々的に評価され、「西南シルクロード」が知る人ぞ知る日陰者の道を

    「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/08/24
    最近高野秀行本の事しか書いていない
  • なかなか出発できない件について

    悪戦苦闘の挙げ句、『移民の宴』は無事校了。予定通り11月15日に発売される。 旅の準備も今ようやく終わった。あと2時間で家を出なければならないので、 もう寝ないほうがいい…と思ったら猛烈に眠くなってきたので、無理してこのブログを書いている次第。 今回はロンドンに行くのでどうにも緊張してしまう。 私は先進国に行くことがめったにない。さらに「英語圏」は20年以上前、南米のコロンビアに行ったとき、 ロスアンゼルスにトランジットで寄ったのが唯一の記録。 それ以外は、イギリスもオーストラリアもカナダもニュージーランドもアイルランドも他のアメリカも全く未体験。 地元の人がみんな英語を話しているということだけで想像を絶しているし、地図で見ると世界の果てみたいだし、 こんなところへ行って大丈夫なのか?と思ってしまう。 ホテルの値段はおそろしく高く、もはや人外魔境のようだ。 なんとか頑張ってヨーロッパをやり

  • Letter from Kyoto書店 - Letter from Kyoto

    読書量は決して多くないんだけど、今まで読んだの中で人に読んで欲しい、何度でも読みたい、絶対的おすすめのを並べてみたいと思った。このおすすめについては随時入れ替え、更新していきたいと思う。また、手元にあるなら欲しい人がいればあげます。 資主義ってどうやって生まれたの? ヨーロッパで資主義が育った理由、そしてアメリカで拡大した真相。 複雑な中東情勢を歴史からひもとく 複雑なことは、順をたどって見ていかないと質にたどりつけない。 村上春樹文学の根にあたるリアリズム小説 全てはここから始まり、ここに帰結する。ような気がする。 いつかは俺も、ハードな旅行記 無理だけどやってみたい、やっぱ無理、そんな旅行をしている村上春樹。 体の内側にすっと入ってくる現代短歌 短歌ってとっつきにくい?大丈夫です。この人だったら。 これ以上なくカオスなインド滞在記 ありえない生活、ありえない展開、だから

    Letter from Kyoto書店 - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/08/24
    書店風ポップを真似してみた
  • 日曜日のイベント

    代々木でミクシイの高野秀行コミュ&宮田珠己コミュ合同イベント。 雨上がりにもかかわらず40〜50人(もっと?)の人たちが集まってくれた。 私は相変わらず声がかぼそくて冴えなかったが、その分、宮田さんがバシバシしゃべってくれたので助かった。 面白かったのがアンケート調査。 高野と宮田のそれぞれベスト3とワーストを選ぶというもので、 私のベスト3は 1.『アヘン王国潜入記』 2.『西南シルクロードは密林に消える』 3.『ワセダ三畳青春記』 さすがコアなファンの集まり。一般的にはさほど人気がない(というか文庫化されていないため読んでいる人が少ない)「西南シルクロード」が2位に来て、 「ムベンベ」がランク外とは。 ある意味でベストより気になるワーストは 『神に頼って走れ』&『極楽タイ暮らし』 う、痛い。 自転車は、旅は最高によかったのに、ブログをそのままにするという作戦が失敗だったんだなあ

  • ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成

    2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(の雑誌社)の執筆が ようやく完全に終わった。感無量だ。 今回のは私にとって、『西南シルクロードは密林に消える』以来の勝負作である。 といっても、私の過去の勝負作は『西南シルクロード』も『アヘン王国潜入記』も見事に売れなかったし評価もされなかった。 また、勝負作ではないが、『世にも奇妙なマラソン大会』は「王様のブランチ」で取り上げられることになり、「やった、これでブレイクだ!」と杉江さんと喜んでいたら、放映予定の前日に東日大震災が発生し、パーになった。 私が「今度こそ!」と力むと、ろくなことにならないのである。 私のせいで日中軍事衝突などが起きたら目も当てられない。 だから、今回のソマリも、いくら自分では「革命的なノンフィクション」とか「これ以上面白いは書けない」とか思っていても、 静か

  • ブロガーとしての高野秀行 - Letter from Kyoto

    最近立て続けに高野秀行を読んでいる。25年以上の作家としての経歴を持つ高野秀行氏なんだけど、2004年から12年に渡り今もブログを更新されている(不定期)。作家によるブログというのは珍しくないが、これほど早い時期から始め、長い間ずっと続けている人をあまり知らない。それも作家としての業務的な活動報告にとどまらず、数多くの書評映画評から音楽料理趣味の話など日常生活の話も含め内容が多彩でなおかつ面白い。ブロガーという言い方は適切ではないが、ブログだけでも十分に面白いため、高野を読んだことがない人にも高野秀行ブログをおすすめしたい。 辺境作家、高野秀行 プライベートの高野秀行 ソマリランドと高野秀行 高野秀行関連 辺境作家、高野秀行 それではまず、ノンフィクション作家、高野秀行とはどういう人なのだろうか。著書を読んだ人やクレイジージャーニーを見た人なら多少はご存知かもしれない。冒険の舞台

    ブロガーとしての高野秀行 - Letter from Kyoto
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    kkzy9 2016/08/22
    俺たちの高野秀行!
  • 角幡唯介はノンフィクション界の村上龍

    昨日は東北から帰った直後だったせいか、いつになく「正論」を述べてしまった。 現地に一週間ほど行って「つまみい」した程度のくせに。 読み返すと面白くない。 事実関係はそのとおりかもしれないが、こうやってマジメに書くと、 なにか肝心なことがこぼれおちてしまうような気がしてならない。 例えばタイガースTシャツなんかも、現地では「被災者を応援しなくて阪神を応援してどうする!」「やっぱり阪神ファンは頭おかしいな」などと突っ込み、みんなで笑ったりして、それなりに現場の空気を和らげることに貢献していたのだ。 で、そういう笑いは現場でも大切なものなのである。 つい、「震災報道モード」に引っ張られて、いつもの自分を見失ってしまった。 反省して、この過ちを二度と繰り返さないようにしたい。 ☆        ☆        ☆ さて、まったく震災と関係ないが、後輩の角幡唯介が『空白の五マイル』(集英社)で

  • 事実上は本日発売だった!

    『謎の独立国家ソマリランド』(の雑誌社)がいよいよ昨日発売になった。 の雑誌社に行くついでに、さっそく神保町の書店を一つ一つ覗いて回るが、 なんとどこにも私のは置いてない。 「なぜだ!?」 考えてみれば、今度のは凄い凄いと騒いでいるのは私と担当編集の杉江さんとその周辺だけであり、 世間的にはソマリランドなんてなんだかわからないし、わかったところでどうだっていいもんなあ。 とがっくり落ち込んだ。 その足での雑誌社に行き、杉江さんにそう話すと、 「あ、今日は搬入日だから、早いところで今日の夜あたりに店頭に並ぶんじゃないですかね」 え、そうだったの? 私はこの世界で24年も飯をってきて、も24冊か25冊か書いてきて、 いまだにがいかにして作られ、いかにして売られているのか よく理解していない。 そうか、搬入日か。 要するに、印刷所(たぶん)から書店にが発送されるのが昨日なのだ。